BUBU × AMESHA WORLD
“BUBU×アメ車ワールド” 2018年モデル ダッジ チャレンジャー R/T スキャットパック

歴史に残る名機・6.4リッターV8エンジンをMTギアでブン回せ!

“BUBU×アメ車ワールド” 2018年モデル ダッジ チャレンジャー R/T スキャットパック

F8グリーンのシックな雰囲気にも好感

文/石山 英次写真/古閑 章郎

ギアの違いは「別物」を運転しているかのような違いを生む

ダッジ チャレンジャーは、大きく分けて3つのラインナップで構成されている。V6群、V8群、V8スーパーチャージャー群だ。

ボディサイズがほぼほぼ変わらないという前提で考えると、エンジンのみの違いが購入時の最大のポイントとなる。そして購入エンジンが決まれば、その段階でワイドボディのあるなしを検討し、ワイドボディが欲しければそちらをチョイスすれば良い。

だが、もう一つ大きな違いが存在する。それはATかMTかというギアの問題。もちろんMTをチョイスする場合はV8以上のモデルとなるが、このギアの違いはまるで別物を運転しているかのような違いになるから、注目すべきと言えるだろう。

車両イメージ2018年型チャレンジャー R/T スキャットパック、走行3.6万キロの認定中古車。
車両イメージF8グリーンのボディカラーにボンネットフードのブラックとホイールのブラック、さらにはバンブルビーストライプといったグリーン&ブラックのコーディネートがキマっている。

ちなみにMT車を購入検討する場合の現実的なモデルは「6.4リッターか5.7リッターか」となるのだろうが、その場合は間違いなく6.4リッターをチョイスすべきである。

■HEMI 6.4リッターV8:485hp@6,100rpm、475lb-ft@4,100rpm
■HEMI 5.7リッターV8:375hp@5,150rpm、410lb-ft@4,300rpm(MT車)

スペックでは約110hp、最大トルク75lb−ftの両者の違いだが、実際には数字以上の違いがある。
 
もちろん、排気量による自動車税の違いが年2万5,000円程度あるが、所有した満足感には歴然の差である。

くわえて世界中から消えた大排気量V8NAエンジンという点においても極上の優越感で圧倒する。それがMT車ならなおのこと!

ちなみに2月20日時点では、某有名中古車検索サイトにて「ダッジ チャレンジャー」で全国検索をかけると196台の掲載車が現れる。そのうちMT車は17台だったが、70年代のチャレンジャーが1台、V6モデルの掲載ミスが2台ということで、実質本当のMT車は14台。

さらにそのうち4台がR/T、2台がヘルキャットだから、6.4リッターV8エンジンを搭載するMT車は6台のみ。

車両イメージインテリアは、ひと目見てギアシフトとペダル配置に違いを感じる。ギアシフトの位置や角度も非常に良い。
車両イメージハースト製のピストルグリップ式のギアシフトが超絶心地よい。マスタングには球型、チャレンジャーにはピストルグリップがマストかもしれない。
車両イメージ3ペダルの配置や操作性に全く文句なし。特にクラッチの操作性は格段に良いので、誰もが比較的簡単に操ることが可能である。

ざっと計算して某有名中古車サイトに掲載されるダッジ チャレンジャー高年式のMT車(6.4リッターV8エンジン)はAT車の1/30の数もないということになる(下手したらヘルキャットを探すよりも困難かもしれない)。

しかも、その6台の中で、自分なりに納得できる程度&価格のモノとなれば……実質的には「日本全国に数台しか流通してない」というのが、チャレンジャーのMT車(6.4リッターV8エンジン)なのである。

ということだが、そもそもなぜMTなのか?

チャレンジャーは、ダッジ チャージャーやクライスラー 300と基本コンポーネントを共有する。だから、ガワは違えど同じパーツやデザインが採用されていたりする。

とはいえ、それをもわかっていた上でチャレンジャーを買うわけだから、そこに文句があるわけでは全くない。だが、そうしたもろもろの派生パーツを一つ一つ拾っていくと、絶対的な差別化が図られている部分がある。

そう、チャレンジャーとチャージャー、300の唯一にして最大の違いが「MTミッション」である。他と差別化を図りたい、そして固有の楽しみを味わいたい、というなら断然MT車をオススメしたい。

車両イメージメーター内左側に配置されたタコメーターの針の動きを自分で操れるのがMT車のポイント。
車両イメージ搭載される6.4リッターV8エンジンは485hp、最大トルク475lb-ftを発生させる。MT車だと一段と活発なエンジンのように思えるほど違いが明確。
車両イメージ20インチの純正ホイールとブレンボブレーキの組み合わせ。

そしてそれが6.4リッターV8エンジンならなお良い。すなわち5.7リッターよりも最大パワーの発生回転数が約1000rpm高いからMTで引っ張る楽しさがある!

今や当たり前となったダウンサイジングターボやPHEV等のハイブリッド車で感じられる「小さな排気量エンジンが頑張って回っている感触」とはまるで異なる大排気量V8エンジンの余裕と、自然吸気エンジンならではの本気を出したときの炸裂っぷりが素晴らしく気持ち良い6.4リッターV8エンジン。まるでエンジンサウンドまで別物と思えるくらいの快音である。

くわえて、それがMTなら2500rpmから3500rpmの回転数を3速キープで楽しめるし、4速にシフトし、すぐさまシフトダウン、2速まで落としフル加速して3速へ。そして今度は3速レッドゾーンまで引っ張って4速へシフト……と右手と左足の動きをシンクロさせながらのドライビングは快感以外の何物でもない。

もちろん、そういうハードな運転をしなくても、ギアを自分の意思で操る行為は前近代的だが、自動車好きの琴線に触れると未だに思う。チャレンジャーのMT車はクラッチペダルやシフト位置が抜群にいいから運転もしやすいし。

プラスしてこの6.4リッターV8エンジンは、ハイパフォーマンスにもかかわらずデリケートな部分がほとんどない=エンジンオイルの交換に気をつけていれば維持コストがさほどかからないのも素晴らしい!

車両イメージボンネットフードのブラックとホイールとのコンビネーションが絶妙。
車両イメージツートンレザーのバケットタイプシートは、乗降性に優れた逸品。中古車としてのコンディションも非常に良い。

取材車両は2018年型チャレンジャー R/T スキャットパック。走行3.6万キロの認定中古車である。ボディカラーはF8グリーン。

チャレンジャーといえば、白か黒、またはオレンジやサブライムグリーンといった派手なカラーリングが多いというイメージがあるが、この個体はF8グリーンというメタリックカラーとブラックの、なんともシックな組み合わせ。

個人的にも抜群の雰囲気を醸し出していると思うし、派手な印象を求める人には向かないかもしれないが、玄人好みのシックなチャレンジャーが好みなら、このカラーコンビネーションは最高の1台になるのではないか。さらにMT車である。まさしくレアな一台と言えるだろう。

すでにチャレンジャー自体が生産終了してしまっているから、今後国内流通にMT車が増える可能性は99%ないと言える。欲しければ現状日本国内に行き渡っている個体の中から出物を見つけるしかない、もしくは現オーナーさんが売りに出した個体があったならそれに飛びつくしかない。

そんな中での認定中古個体。BCD車両としてチャレンジャーのMT車を数多く販売してきたBCDにはMT車が集まる仕組みが整っている=履歴が明白かつ程度が確保されているわけだからチャレンジャーのMT車を求めている方には理想的な選択肢と言えるだろう。

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