BUBU × AMESHA WORLD
“BUBU×アメ車ワールド” 2019年モデル シボレー カマロ SS スタリングスポーツエディション

「カマロ SS」をベースにした国内20台の限定車

“BUBU×アメ車ワールド” 2019年モデル シボレー カマロ SS スタリングスポーツエディション

二度と現れない「OHVエンジン」×「10速AT」の黄金比

文/石山 英次写真/古閑 章郎

2000回転で世界を変えるV8の回さない悦び

近年、アメ車3強と言われていたのが「マスタング」「チャレンジャー」「カマロ」である。その中で圧倒的に売れていたのがマスタング。次にチャレンジャーであり、販売台数的に苦境に立たされていたのがカマロであった。

だが一転、中古車市場においてはそれが希少価値に直結する。特にカマロの場合、日本への輸入台数が限られていたのもあり、人とは被らない選択肢としての価値が出る。

くわえて日本での中古車の95%以上が正規ディーラー車という安心感。ディーラーPDIを受けていることも安心材料の一つだが、それ以上にディーラー整備が受けられるという強みは何よりも大きい。

さらにカマロ自体の歴史的価値もある。特に最終6代目カマロ SSにはLT1エンジンが搭載されており、すなわちGM製V8の名機の一つであるからその歴史的な保存価値も生まれてくる。

車両イメージ2019年型 カマロ V8 SS スタイリング スポーツ エディションの中古車。当時20台限定でシャドーグレーメタリックのボディカラーを採用している。
車両イメージ走行4.4万キロのディーラー車。ボディカラーを含め非常に魅力的な1台。

そんなカマロV8エンジンを搭載した2019年型の中古車を取材した。走行約4.4万キロの個体。もちろんディーラー車で、スタイリング スポーツ エディションという当時20台限定の一台だという。
 
ポイントは、シャドーグレーメタリックのボディカラーを採用し、レッドアウトラインストライプ付きの5スポークグロスブラックホイールを装着。またジェットブラックのインテリアにレカロ製パフォーマンスシートが組み合わされていること。

この一年程度の間にかなりの数のカマロを取材してきて、このボディカラーのカマロは初めて見たが、非常にカッコいい。ちょっとしたワンポイントだが、それが非常に効いているし、何よりレカロ製シートが最高の座り心地を提供してくれる。

改めて見るカマロV8の最大の魅力が、言わずもがなV8エンジンそのもの。アメリカンV8ならではのドロドロとしたサウンドは、4気筒や6気筒では絶対に出せないV8だけの(構造上の)特権であり、それが圧倒的な低速トルクと結びつき、絶対的な速さと余裕を与えてくれる。

ちなみにカマロに搭載される6.2リッターV8の最高出力発生回転数は5700rpmでレッドゾーンが6500rpmと、高回転まで回してパワーを稼ぐタイプのエンジンでは全くない。

車両イメージ搭載されるエンジンは6.2リッターV8で453ps、最大トルク62.9kg-mを発生させる。
車両イメージスタイリングスポーツエディションにはレッドアウトラインストライプ付きの5スポークグロスブラックホイールが装着されている。
車両イメージドライバー包み込み低く座らせるコックピット。

それは(少しマニアックになるが)カマロV8が「OHV」という伝統的な構造を守っているからである。重い部品が多く、エンジン内部で長い棒(プッシュロッド)などを動かすため、物理的に1万回転のような超高回転には向かず、だから排気量を上げ回さなくても少しの爆発で凄まじいパワーを出す構造にしている=2000rpmも回れば余裕の加速が可能になる。

そしてもう一つ。カマロがマスタングやチャレンジャーと比較して圧倒的な個性を発揮しているのが、10速ATの採用である。マスタングにも同じ10速ATが採用されているが、マスタングのV8DOHCとは根本が違う。

ハイテクメカニズムの10速ATであれば、マスタングのように同じくハイテクなDOHCを合わせるのが世界の自動車産業界のセオリー。しかしカマロにはあえてOHVと10速ATが組み合わされている。

それすなわち、100年以上続くシンプルでタフなアメリカンV8と現代のハイテクミッションとの組み合わせであり=伝統と革新の組み合わせとも言え、そのアンバランスさが逆に魅力となっている。

車両イメージV8OHVエンジンに10速ATを組み合わせる。これがカマロ固有の魅力になっている。
車両イメージパドルシフトでの操作も可能。
車両イメージデジタルとアナログが融合したメーター。

カマロに搭載されるV8には低速域でのパワーゾーンがあり、それが10速あるギアと結びつくと一段ごとの回転数の変化がすごく小さくなり、シフトアップしても回転数がほとんど落ちず、エンジンの最も力強い状態を維持したまま途切れさせずに加速し続けることが可能になる。

一方で、超ハイギアードの10速だから、高速巡航になれば100キロ巡航で10速に入れれば1000rpm台前半まで回転数を下げることが可能で、大排気量V8の弱点である燃費を稼ぐことが可能になる。

それでいてフル加速した時には10速から一気に6速へジャンプする飛び級変速も可能であるから、この極端な二面性を両立させる10速ATはV8の余裕を最大限引き出すためには不可欠な存在なのである。

そんなカマロV8の中古車においては、とにかくそのメカニズムのコンディションチェックが欠かせないからBUBU宇都宮にて取材個体の細部についても確認させていただいた。

BUBU宇都宮はGMサービスセンターであり、GMに特化したメカニックが在住しているから、注意事項を含めたチェックをお願いした。個体は走行4.4万キロを走行している7年落ちの中古車となるが、全体的な印象は非常にいいという。

車両イメージセンターコンソールの形状はカマロ特有のもの。またセンターモニターに全てが集約されている。
車両イメージジェットブラックのインテリアにレカロ製パフォーマンスシートが組み合わされている、これが最高のフィーリング。
車両イメージGMサービスセンターによる取材個体のチェックをお願いした。

特に下回りにおいては、油脂類の滲みや漏れはなくサビやヒットした形跡もなく、排気漏れの兆候もなく、手荒に扱われた形跡が全くないという。カマロV8においては、マフラー内のフラップが故障するケースが稀にあるというが、現状においてこの個体にその兆候は見られない。

続けて、エンジンオイルや冷却水等の確認をし、ベルト類のチェック、その他細部の確認を済ませる。

メカニック曰く「もともとアメリカの道を数十万キロ走ることが可能なほど耐久性のあるクルマですから、日本国内の道を4.4万キロ程度走ったとしても微々たなものです。でもそれは定期点検や交換部品を適切に交換していた場合の話です。

これまでの経験として、定期的な油脂類の交換、冷却水が減った場合の適切な補充、そうした一般的な点検を欠かさず行うことがカマロV8を楽しむ秘訣です。この個体は、これまでの整備経緯を含め非常に優良な個体と言えますね」

車両イメージエンジンオイルや冷却水等の確認をし、ベルト類のチェック、その他細部の確認を済ませ「問題ない」とのこと。
車両イメージ油脂類の滲みや漏れはなくサビやヒットした形跡もなく、排気漏れの兆候もなく、手荒に扱われた形跡は全くない。
車両イメージカマロV8を楽しむ上で大切なことは基本的な点検類を欠かさないことだという。

余談だが、販売しているBUBU宇都宮では、「疑わしきは交換」というポリシーで納車整備を行っているというから、基本的な消耗品がリセットされ納車される。また油脂類のチェック、特にミッションオイルのチェックも欠かさないというから非常に心強いと言えるだろう。

カマロは、流行り廃りでアメ車を選ぶ方には向かないかもしれない。が、カマロに対する歴史的な認知があり、なおかつアメリカンV8への憧れがあって、アナログ時代の最後のカマロを探しているという方であれば、今回取材したカマロV8は国内に20台しかないという希少性を持ち、GMサービスセンターが販売しているという個体でもあるから、非常に魅力的な存在と言えるのではないだろうか。

車両イメージ
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