BUBU × AMESHA WORLD
“BUBU×アメ車ワールド” 2020年モデル シボレー カマロ SS 1LE

スペシャリティカーがリアルスポーツカーに変身

“BUBU×アメ車ワールド” 2020年モデル シボレー カマロ SS 1LE

引き締まった足とV8エンジンをMTで操る

文/石山 英次写真/古閑 章郎

MTで乗るカマロV8エンジン

日本でカマロと言えば誰もがディーラー車の存在を思い浮かべるだろう。だが実際には、正規輸入はされなかったが、名品と言われる存在が本国ラインナップには多々あった。例えばZL1や1LEである。

特に1LEは、ベースがV8、V6、直4ターボモデルだっただけに、日本でも多くのファンが求めていた。しかし、ベースとなるのはそれらのMT車であったから・・・、恐らくだがそれが正規輸入されなかった理由だろう。

一方で、カマロで走りを極めたいと思う方々にとっては、特にV8エンジンをMT車で操りたいと思う方にとっては憧れの存在だったに違いない。

紹介する1LEは、2013年モデルから追加された「1LEパッケージ」装着車。

足回りや駆動系を中心としたメーカーチューンのパッケージモデルであり、サーキットやワインディング等を積極的に走るのに、ノーマルモデルではちょっと物足りないと考えているユーザーにとって最高の1台になる可能性を秘めた存在。

車両イメージ2020年型シボレー カマロ SS 1LEのBCD認定中古車。走行6,995キロの超極上個体。
車両イメージブル−&ブラックでコーディネートされたメーカー純正の走り仕様。日本国内では非常にレアな存在。

この1LEパッケージは、当初はV8搭載のSSモデル、しかもMT車にしか装着できないハイパフォーマンスオプションであり、2017年からはV6モデル、2019年からは直4ターボモデルのMT車にも装着が可能になり、バリエーションを増やしていった。

世界中のクルマたちからMT車がどんどんなくなっていったにもかかわらず、1LEはMT搭載車のみ、というまさかの存在であり、まさしく唯我独尊のアメ車ならではの思考回路から生まれた存在であった。

この1LEは、旧5代目カマロでも発売され、かなりの人気を博したモデルだったことから、6代目でも当然発売されていた。だが6代目1LEは、それまでの5代目1LEとは異なり、よりディープな内容となっていたのである。

ちなみに5代目カマロとは2015年までのモデルを指し、2016年から6代目となっている。だが、その6代目も2019年にマイナーチェンジを実施しフェイスチェンジしている(そのまま2023年まで続き生産終了となる)。

今回取材した個体は2020年型だからフェイスチェンジ後の個体ということになる。このフェイスチェンジに関してはかつては賛否両論あったと聞くが、今となってはカマロらしいアクの強さが滲みでていて、しかもシャープなヘッドライトとフロントマスク全体の統一感もあるし、バランス的にも良くまとまっていると思う。

車両イメージ搭載されるエンジンは6.2リッターV8。455hp、最大トルク455lb-ftを発生させる。
車両イメージブラックにペイントされたボンネットとリップスポイラーを装着する。
車両イメージサイドミラーもブラックにペイント。
車両イメージリアスポイラーもブラックに統一される。

しかも2020年型の1LEだから、大型エアロが付き、ボンネットフードやミラー、リアスポイラー、ホイール等がブラックで統一され、走りの雰囲気が高まっており、非常にいい雰囲気を発している。

くわえて、日本の街中では滅多にお目にかかれないMT仕様だけに価値も高いしカッコイイ。ちなみに、ルーフにサンルーフが装備されていないから、ダブルバブルルーフになっているのも嬉しい。

なお、BCDでは、2013年車からカマロ SS 1LEをBCDのラインナップに加えていたから、積極的にMT車を扱うBCDならではの個体とも言えるのである。

さて、1LEの装備だが、サーキットも楽しめる足回り&外装パーツが中心となっている。マットブラックのフードにフロントスプリッター、20インチFORGEDホイール(前285/30ZR20 、後305/30ZR20)にグッドイヤーイーグルF1スーパーカータイヤ(新車時)。

サスペンションにはマグネティックライドコントロールにモノチューブダンパーやスタビライザー等、そしてブレンボブレーキ(6ピストン)に電子制御ディファレンシャルの3.73レシオが入るという。

車両イメージマットブラック20インチFORGEDホイール(前285/30ZR20 、後305/30ZR20)が装着される。
車両イメージインテリアは、ノーマルカマロと変わるところはないが、ステアリングとシフトノブがスエードに変更されている。全体的に非常にタイトなインテリア。
車両イメージシフトはゲートが明確で、ストロークも明らかに短く、正確なシフト操作が可能なもの。フィールは男らしいガッチリした硬質なもので、スポーツカー的。

言ってみれば、当時のカマロZL1の足回りが導入されていると言ってもいい内容である=600hp以上のZL1を支える足回りがノーマルV8モデルに組み込まれているのだから、その安心感と安定感、および攻めたときの懐の深さはノーマルSSの比ではないだろう。

一方インテリアは、フラットボトムのステアリングにショートシフター、スエード製バケットシート等が中心となり、それだけでも十分魅力的だが、それにプラスした走りの性能向上と伴って圧倒的な雰囲気の良さというかオーラである。

ということで今回の1LEは、BCDの認定中古車の一台であり、リバーサイドブルーのボディカラー+1LEトラックパッケージ装着車。2020年型で走行6995キロという個体である。

個体の内外装を念入りに確認したが、どこにもヤレや瑕疵等を感じることなく、いかにもBCDらしい非常にクリーンな個体であった。

いわゆる紺色にブラックの組み合わせだが、これがめちゃくちゃカッコイイ。洗練された大人のカラーリングとも言えるし、いわゆるヤンチャな走り屋仕様には決して見えない。

カマロのアクの強さとレーシーなエアロとのマッチングも良く、逆に玄人っぽさが滲み出ている。

車両イメージアナログとデジタルを併用するメーター類。視認性は良好。計器類が多数あり雰囲気を高める。
車両イメージスエード張りのステアリングのフィーリングは非常に良い。
車両イメージアクティブレブマッチ機能をオンにすれば、シフトダウン時に自動で回転数を調整してくれるから、慣れれば慣れるほどMTを操ることが可能になる。

室内は、基本ノーマルカマロと変わることはなく(シートやドア内張が布製)、ステアリングとシフトノブがスエード張りになっているが(後付けのカーボンパネルがよく似合っている)、それだけでも大人びた印象を与えてくれるし、MT車。

タイトなシートからシフトへの距離感もバッチリで、シフトフィールもショートタイプのそれで、全体の雰囲気が非常にスポーティ。限られた人間しか操ることができないと言わんばかりの硬派な雰囲気が一層魅力的である。

日本におけるカマロの印象は、オシャレなスペシャリティカーというもの。だが、この1LEは、そんなカマロにリアルスポーツカー的な要素を与えてくれ、引き締まった足と濃密なV8サウンドをMTで操ることの楽しさを与えてくれる。

実際、街中を走っているだけでも浸れるし、マッスルカー的高揚感すら持ち合わせている。しかもアマチュアドライバーにとっては、455hpという大馬力を、より一層安全に使いこなせるようになるのだから素晴らしい。

日本国内では超絶レアな存在のカマロSS1LE。そんなレア個体かつコンディション優良というだけで奇跡的な個体とも言えるし、同時に、販売しているBCDは、BUBU系列でシボレーディーラーを運営していることから、当然、GM系のメンテナンスにも長けているだけに、個体の安心感と共に購入後の安心感もまったく違うのである。

車両イメージ後付けされたカーボンパネルのマッチングも非常に良い。
車両イメージ低い着座位置にスエードとレザーのコンビシートが装備される。シートのホールド性は非常に高い。
車両イメージ
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