BUBU × AMESHA WORLD
“BUBU×アメ車ワールド” 2019年モデル シボレー カマロ LT-RS ローンチエディション vol.1

当時限定20台の直4エンジン搭載カマロ

“BUBU×アメ車ワールド” 2019年モデル シボレー カマロ LT-RS ローンチエディション vol.1

ブラックストライプとクラッシュオレンジの相性が抜群

文/石山 英次写真/古閑 章郎

抜群の存在感を発揮する限定モデル

カマロの4気筒エンジンモデルは、「アメ車の入門編」か「シメのアメ車」にふさわしいと常々思っている。これまでに何度もカマロの4気筒に試乗して、乗るたびにそう思う。

まず最初のアメ車にふさわしい理由とは、乗れば必ずV8に乗りたくなるから=ディープなアメ車好きになるための促進剤(とっかかり)として有効である。

「いきなりV8だと重いとか怖いとか維持が大変」とか思うなら、まずは4気筒に乗ってみてアメ車の入門編として体感してみるといい。で、しばらく乗っていれば、必ずやV8に乗りたくなる(笑)、間違いない。

ちなみにそれは4気筒モデルの性能が高く、壊れず安心して乗れるから「やっぱり次はV8だな」という自然の流れ、アメ車好きの性だと思う。

車両イメージ例えばブラック一色の硬派なカマロも素敵だが、逆にこうした派手なカラーリングを望む向きには最高の一台ではないか。
車両イメージ当時の全国で20台限定モデルであるから、滅多にお目にかかれないレアな仕様とも言える。

余談だが、搭載されるエンジンの2リッター直4ターボは275ps/5500rpm、最大トルク400N•m /3000〜4000rpmを発生させる。これ、筆者が昔乗っていた93年型スカイラインR32GT−R(2.6リッター直6ツインターボ 280ps/6800rpm、353N•m/4400rpm)とほとんど同じスペック。

ちなみにカマロ直4の車重は1560kgで当時のスカイラインGT−R Vスペックが1500kgということだから、現代の最新安全基準に合わせつつのカマロの車重の少なさは特筆モノであり、恐らく速さ的には若干劣るものの、ほぼほぼ同じ程度とも言えなくはない。

くわえてV8搭載のアメリカンマッスルと比較すれば、確かにスペック的には劣るものの、車体剛性の高さやエンジンの搭載位置、さらには車重の軽さ等の総合スペックにて、カマロ直4からはV8アメリカンマッスルとは異なるスポーティな印象が得られるはずである。

実際、ボディ剛性の高さは特筆モノでありハンドリングもシャープかつ正確で、こういった硬質な感覚はマスタングやチャレンジャーでは味わえない。加速も鋭く、それでいてブレーキもブレンボであるから効きが良く、スポーツ走行時のパフォーマンスは想像を遥かに超える。

車両イメージ搭載される2リッター直4ターボエンジンは275ps/5500rpm、最大トルク400N•m /3000〜4000rpmを発生させる。
車両イメージ2019年限定20台のLT-RS ローンチエディションに入るブラックストライプ。
車両イメージサイドストライプは当時のオプション。

一方で、若いうちからアメ車が好きで、60年代70年代のアメ車に乗り、その後90年代のアストロやGバンに乗って、時にC5やC6コルベットに乗り換えて、最終的には現代版チャレンジャー6.4リッターV8なんかに乗ってきた方々。

もしくは家族構成的な理由でスポーティモデルには乗れなかったがV8搭載のエスカレードやサバーバンなんかに乗ってきたという方の(当然お年を召した方々の)最後のアメ車としてカマロの4発は最高の存在である。

まず、何と言っても維持費が格段に安い。また中古車ベースだとしてもそのほとんど(9割以上)がディーラー車で安心感が高いのと、4発とはいえ280hp近いパワーがあるわけだから速さ的な満足感も十分に得られる。

さらにサイズ的にもそこそこ安易に扱えて、近年のカマロだとノーマルでも十分にカッコイイ。

年を重ねると自然とクルマを含めた様々な重さ、負担が窮屈に感じるようになる。まだ、そういった窮屈さを感じないなら、あなたはおそらく肉体的にも精神的にも若いはず。

だが、もし何かしらの窮屈さを感じたなら、クルマに関して言えば、解放する手立てとしてカマロの4気筒はオススメである。

4気筒モデルは、肉体的、精神的、そして金銭的な身軽さを与えてくれるのだ。

車両イメージ純正の20インチアルミホイールはブラックペイント仕様。
車両イメージ各種ブラックのアクセントとフロントバンパーに入るブラックカラーが非常によく似合っている。2019年型カマロならではの光景だ。
車両イメージスポーティカーならではの低くタイトなコックピット。カマロ独自の雰囲気を発しているのが好感。

で、そんなカマロの購入候補として超オススメなのが2019年型カマロLTRS ローンチエディション。あえて19年型と年式まで指名したのは、この年の限定車であるから。そして個人的な超絶欲しいリストに入っている一台だから!

国内ディーラー車の2019年型カマロにマイナーチェンジが施され、2018年までの超アグレッシブスタイルからマスク形状が一新され、新たな雰囲気を醸し出している。

個人的には、映画「トランスフォーマー」に出ていたバンブルビーに似た雰囲気を感じさせると思っているが、新デザインのLEDヘッドライトと大型フロントグリルとによって、精悍さとアグレッシブさとの中庸をうまく表現している。

また、ボディ形状の変更のほか、最新世代のインフォテインメントシステムやリアカメラミラーなどを採用。そして搭載される直4エンジンは275ps、最大トルク400N•mを発生させ、8速ATが組み合わされる。

で、そんな19年モデルに登場したローンチエディション。LT RSベースは20台限定だった。

車両イメージデジタルとアナログが融合する発色の良い液晶メーター。
車両イメージ8速ATのシフトノブとその後端に見えるボタン式のサイドブレーキ。
車両イメージナビゲーションは未装着だが、アップルカープレイやアンドロイドオートが使用可能であるから困ることはほとんどない。

ローンチエディションには初代カマロで人気を集めたヘリテージカラー・オレンジの「クラッシュ」を採用し、ブラックカラーのセンターストライプとのコンビネーションが凄まじくカッコイイ。フェイス周りのブラックとの相性が抜群なのだ。

正直、カマロの4気筒モデルに関して言えば、フェイスデザインの違いが若干あるが、2018年でも2020年でも2022年でも性能的な違いはほとんどない。だからどの年式を選んだとしてもさほど後悔しないだろうとも思っている。

だが、このローンチエディションだけは別格であるから、買えるなら(限定モデルだからほとんど入手不可能)唯一無二の候補車として入手すべきだ。

現代版カマロのファンは6代目カマロのデザインに関して2018年以前と以降とで二分していると言われている。筆者も以前は2018年までが好みであった。だが、2022年に六本木付近で見たカマロのオーラに圧倒されて以来、2019年以降のデザインを推している。

2019年以降のカマロの押し出の強いデザインは、都内六本木や表参道といったガイシャ生息地において圧倒的な存在感を発揮する。もっと言えばめちゃくちゃハッタリを利かすことが可能なのだ!

そんな時のカマロセレクトとしては2019年型モデルがオススメである(フロント部分のブラックアクセントが非常に効果的だから)。取材時のクラッシュオレンジのカマロならめちゃくちゃ最高だし、当日点検整備で入庫していたブルーメタリックのカマロも非常に素敵なカラーであった(それも偶然にも2019年型)。

車両イメージセンターコンソール下部にもあるカマロのならではのエアコン吹き出し口。
車両イメージ若干の使用感はあるものの、想像以上にコンディション良好のレザーシート。

そんな魅力的な限定カマロを販売しているBUBU宇都宮。同社はGM正規サービスディーラーであるから安心感が別格である。プラスして正規ディーラー車の整備情報を持っている一方でBUBUとしてBCD車両のアフター整備も行っているから、アメ車全般の整備を得意としているディーラーである。

そんな宇都宮店で取材した車両は2019年型LTRS ローンチエディションの走行約3.6万キロの個体。もちろんディーラー車である。

日本全体で20台という希少性。そしてそれを今見ることが可能なのはGM正規ディーラーを複数展開しているBUBUグループならではと言えるだろう。

LTRS ローンチエディションは、カマロの個性を引き出すブラックのデコレーションとの相性も抜群であるし、カマロの中古車購入、主に4気筒モデルを検討している方なら絶対に一度は見るべき個体だと言えるのである。

事項ではLTRS ローンチエディションのメカニズムに迫る。続く

車両イメージ2019年モデル シボレー カマロ LT-RS ローンチエディションvol.1
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