BUBU × AMESHA WORLD
“BUBU×アメ車ワールド” 2019年モデル シボレ ーカマロ LT-RS ローンチエディション vol.2

正規ディーラー車ベースを正規サービスディーラーで購入するメリットとは

“BUBU×アメ車ワールド” 2019年モデル シボレ ーカマロ LT-RS ローンチエディション vol.2

GM車に精通したメカニックから適切なアドバイスをもらうことが可能になる

文/石山 英次写真/古閑 章郎

メリット満載のGM正規サービスディーラー

前回の記事で取材車の内外装が非常にキレイでコンディションが良好であるというのがよく分かった。そしてそのまま取材を続け、今度は工場に向かい下回り等のメカニズムチェックをお願いした。

対応してくれたのが、メカニック歴10年の道地さんである。

取材したBUBU MITSUOKA宇都宮ショールームは、GM正規サービスディーラーであるから当然カマロについても詳しい。そんな中で「2019年型は非常に信頼性高く安心して乗れる年代」という。

2019年と言えば6代目モデルで、5代目モデル登場が2010年、6代目が2016年に登場しているという流れである。

車両イメージGM正規サービスディーラーであるBUBU MITSUOKA宇都宮ショールームでカマロ4気筒モデルの内外装&メカニズムチェックを行った。
車両イメージ取材の横では12か月点検を受けるV8カマロ(2019年型)。まさしくGM正規サービスならではの光景。

5代目モデルまでは、新時代のカマロとして登場しつつもメカニズム的には旧時代のアナログっぽさを若干残した仕様であったが、2016年に登場した6代目モデルからは全てが刷新され各種センサー類やCP制御が複雑になっているという。

だから進化により信頼性が格段に上がっているが、メカニックに求められるレベルも当然上がっており、電子デバイスによる各種チェックが必須になっている。

聞けば、今回の取材個体のみならず、販売車両として入荷した個体は全て最初に電子デバイスによるチェックを受けた後、各部の細かい作業に入るという。

「GMの作業マニュアルでも一番最初に電子デバイスを使用してチェックするようになっているんです」

すなわち、販売個体としてあらゆる確認を受けた展示車両は、そうした電子デバイスによるチェックを受けた個体であり=問題ないと判断された個体=GM正規サービスディーラーで中古車を購入するメリットの一つである。

余談ではあるが、ディーラー車とはいえ、正規の電子デバイスを持たないショップで車両を購入すれば、こうしたチェックが行われていない可能性が非常に高い=後々トラブルに発展する可能性が高いとも言えるのである!

車両イメージメカニック歴10年の道地さんに作業を依頼しお話を伺った。
車両イメージ取材内容はGM正規サービスディーラーならではのことが満載だった。

そしてそのまま車両をリフトに載せ、下回りのチェックに入った。

まずはフロント部分のアンダーカバーを外し、水漏れオイル漏れ&滲みを確認。そのまま後端に進み下回りのヒット痕やキズ、サスペンションのアーム類のガタ、ブッシュ類のガタ、キズ、変形等を確認。そのままショックのオイル漏れ等も確認し一旦終了。

排気漏れは? と筆者が質問すれば、すかさず「この年代での排気漏れはほとんどありません。ただ、マフラを改造していたりする個体はそのつなぎ目が錆びたりして漏れることはありますが」と。

今回の取材個体は、全てにおいて正常な範囲の状態を維持しており、また下回りを打った形跡もなく、非常にクリーンな状態であった。

ただし「今回の個体は走行約3.6万キロですが、カマロの場合、5万キロ程度を超えてくるとチェックを厳しくしています」という。

理由としては「スポーティカーだからこそ足回りが正しく機能していることが必要だからです」との事。

なるほど。素晴らしい! いろいろなところで取材しているが、初めて聞いたセリフ。指示されたことだけを愚直にこなすのがメカニックなのかもしれないが、個人的にはこうした指導やアドバイスをくれるメカニックの方が好きだし安心できる。

車両イメージ水漏れオイル漏れ&滲みを確認し、サスペンションのアーム類のガタ、ブッシュ類のガタ、キズ、変形等を確認。
車両イメージ下回りのヒット痕やキズ、排気漏れ等のチェックも念入りに行った。

そのままリフトを下げ、今度はエンジン関連のチェックである。

上記の通り、この年代のカマロは非常に信頼性が高いといい、特に4気筒モデルにおいては「全く壊れない」という。ただし、あくまで正規サービスディーラーにて定期的な検診を受けている車両においては、という。

ちなみに、4気筒モデルはクーラントの減りが意外に早いから気をつけた方がいいという。これは個体差ではなく、全般的に当てはまるというから定期的にチェックし、減っていることが分かれば速やかに補充すべしという。

また、カマロのメーター内に「オイルライフ」ゲージがあり、そのゲージをベースにオイル交換する方が非常に多い(普通に正しい)。

だが、地道さんによれば、「経験上、そのゲージ通りにオイル交換するとオイルが真っ黒状態なので、可能であればゲージをあてにすることなく、例えば「5、000キロ or 半年」といった新たな基準で交換することをアドバイスしますね」という。

日本の道路事情や気候を加味すれば、アメリカ基準のオイルライフよりも独自の基準を考えた方がいい場合もあり、確かにその通りだと思ったのである。

車両イメージ経験上、そのゲージ通りにオイル交換するとオイルが真っ黒状態なので、可能であればゲージをあてにすることなく、例えば「5,000キロ or 半年」といった新たな基準で交換することをアドバイスします。
車両イメージカマロのメーター内に「オイルライフ」ゲージがあり、そのゲージをベースにオイル交換する方が非常に多いという。
車両イメージ4気筒モデルはクーラントの減りが意外に早いから気をつけた方がいいという。トラブルや個体差ではなく全般的にあてはまるという。

そのままベルト類のチェックを行いエアクリーナーの確認をし、話はバッテリーへと進んで行く。

「バッテリーが弱いということではなく、上げてしまうと大変なので極力バッテリーを上げないようにして欲しいですね」

その理由は以下の通りである。バッテリー自体がリアトランクに設置されており、カバーを外すとバッテリーのマイナスターミナルの部分のみが見えるようになっている=この部分からバッテリーを交換することはできない。

バッテリーを上げてしまい交換となると、リアトランクのパネル全体を外さなければならないのである(=自分ではできない)。

車両イメージリアトランクに設置されているバッテリー。カバーを外すとバッテリーのマイナスターミナルの部分のみが見えるようになっているが、交換にはリアトランク全体のパネル脱着が必要になる。

以上のような細かい話やアドバイスを聞きつつ、4気筒カマロについてまとめると、今回の個体の程度は非常に良好だった。

そして正規ディーラー車ベースを、正規サービスディーラーで購入することが必須であることも分かった。

そうすることによって、程度が保たれたカマロの購入が可能になり、同時に、購入後もGM車に精通したメカニックに適切なアドバイスをもらうことが可能になるので、安心して乗れるということである。

車両イメージ今回の個体の程度は非常に良好だった。そして正規ディーラー車ベースの中古車を、正規サービスディーラーで購入することのメリットを知った。
車両イメージGM車に精通したメカニックによる精査が入れば購入後の安心感も全く違う。
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