BUBU × AMESHA WORLD
“BUBU×アメ車ワールド”2013年モデル シボレー カマロ LT-RS vol.1

今の時代にも輝く5代目カマロの圧倒的魅力

“BUBU×アメ車ワールド”2013年モデル シボレー カマロ LT-RS vol.1

LT-RSのディーラー車ベースは走行8036キロの極上車

文/石川 英次写真/古閑 章郎

直4ターボに変わる前のV6エンジンはレア度増す

4thカマロが生産終了したのが2002年。だが、後継車が出ることなくそのまま7年が過ぎる。そして、2009年に復活(2010年発売開始)。それが5代目カマロである。

なので7年間、まるまる一世代分の空白期間があったようなものだが、実際に登場した5代目カマロは、その空白期間をも飲み込んだ二世代分の進化を果たし、同時に車格も価格も上昇していたのである。

そういう意味では、5代目カマロには4代目カマロまで見え隠れしていたひ弱さは微塵も見えず、その当時では別格の品質感をもって多くの人々に驚きを与えた。

車両イメージその当時のフォードやダッジにあった復刻モデル。当然シボレーにもあり、それが5代目カマロであった。ベースとなったのは初代カマロで、その面影はフロントマスクに見られる。
車両イメージリアテールは2013年から変更されている。もちろん2010〜2012年が好みだが、今となれば2013年でも十分な魅力を発していると感じる。

そんな5代目カマロの最大の魅力は、ガッチリとしたステアリング(支持剛性の高い)とボディ骨格、そしてかなりのレベルまで追い込まないと破綻を見せないシャシーetc。

すなわち、タイヤ、ショック、ブレーキ等の消耗品のヤレは避けられないが、中古車となってもクルマの骨格となる骨太さはまったく失われず、その魅力を理解する方にはもってこいの1台になるに違いない。

さらにV6エンジン搭載車ならV8よりも消耗度は確実に低い。それに2016年から登場する6代目カマロにおいてはV8と直4にラインナップが変わってしまっているから、V6モデルは今となってはレア度を増す。

ちなみにボディデザインについては、 5代目カマロの姿は、「美しい」とか「カッコイイ」とか、そういう単純な言葉ではとても言い表せない「迫力」というか「存在感」で包まれる。実車を見ると、ただひたすらそのボディに漂う異様な雰囲気に圧倒される。

車両イメージ搭載されるエンジンは、3.6リッターV6DOHCで、327ps/6800rpm、最大トルク38.4kg-m/4800rpmを発生させる。
車両イメージホイールは純正。タイヤサイズは245/45ZR20インチだが、状況によってはタイヤは新品に交換した方がいいだろう。だが、それだけでも激変するくらいベースのコンディションは良い。
車両イメージ各部の造形が個性的であり、非常に魅力的なインテリア。使用される素材の質感も良く、中古車となっても魅力的。

初代カマロのデザインモチーフの引用だとか韓国人デザイナー云々などといった予備知識や先入観はどうでもいい。思わずその場で立ちすくんで息を飲んでしまうほど強烈な個性を放っている。とにかくカッコいい!

ただし、個人的に思うこの迫力は2010年~2013年までの5代目前期型のみにあるものだと思っている。

2014年から登場する5代目後期型は、デザイン的な破綻(後付け感)を感じるから好みではない。ただし、2016年から登場する6代目カマロは、この後期型をベースに上手くまとめあげているとは思う。

そういう意味で、2016年以降のカマロにはまた違った魅力を感じるし素敵だと思う。だが、この5代目前期型デザインの個性は別格であるから、あえて今から乗ってみたいと思わせる。

車両イメージ基本はアナログメーターであり、中央にデジタル液晶が備わるメーター。デザインやフォント、カラーリング等、どれも魅力的。
車両イメージV6エンジンに6速ATが組み合わされる。日本国内で乗るなら実は6速で十分だったりする。
車両イメージミッション奥に装備される計器類。視認性は問わず、かなり雰囲気があってカッコイイ。こういう部分も5代目カマロならでは。

搭載されるエンジンだが、3.6リッターV6DOHCで、327ps/6800rpm、最大トルク38.4kg-m/4800rpmを発生させる。ちなみに、当時の6.2リッターV8エンジンが405psを発生させていたから78psの差となる。

さて、長くなったが取材個体である。2013年型LTRSでディーラー車ベースの中古車。なんと走行8000キロの個体である。何かの間違えかと思い聞き直したが、メーター内にも8036キロ弱の走行距離が記されている。

そして驚きのコンディションであった。もうびっくりするほどシッカリしているというのが第一印象。ステアリングも剛性の塊だし、ブレーキフィールもガッチリしている。もちろんミッションの変速もそうだし、想像以上の個体だった。

車両イメージステアリング裏にはタップシフトが装備されているから、AT操作をパドルでも行える。
車両イメージディーラー車ならではのナビゲーション装着。
車両イメージレザーシートに若干の使用感はあるものの、全体としてみれば驚くほど状態はいい。

これまでにも数度5代目カマロの中古車を取材してきたが、そのどれもが同じようにシッカリした感じだった。が、今回に限っては別格。1万キロにも満たない5代目カマロの中古車は、本当に驚きの剛性感で素晴らしい。個人的に好きなシルバーのボディカラーも良い。

さらにディーラー車ベースだから素性も良いし、中古車とはいえ安心感が違う。ちなみに、2013年型ということで今から約11年前の個体だから、ディーラー車ベースの中古車として人気が高い「認定中古車」ということにはならない。

だが、次の記事で紹介する工場での作業様子を見れば、ディーラー車ベースであることの重要性を認識するはずである。

車両イメージ
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