BUBU × AMESHA WORLD
“BUBU×アメ車ワールド” 2017年モデル シボレー コルベット グランスポーツ

最新のコルベットはC8だが最上のFRコルベットはC7

“BUBU×アメ車ワールド” 2017年モデル シボレー コルベット グランスポーツ

GSは世界に誇れる生粋のコーナリングマシン

文/石山 英次写真/古閑 章郎

FR最上コルベットが欲しいならC7

2014年から2019年まで存在したC7には、大きく分けて755hpのZR1(V8スーパーチャージャー)、650psのZ06(V8スーパーチャージャー)、460hpのグランスポーツ(V8NA)、460hpのノーマルクーペ(V8NA)の4つのラインナップがあった。

その中で650hpのZ06のワイドボディや足回りを使用しながら、エンジンはV8NAの460hpというのが、大雑把に言うところのグランスポーツ(以下GS)である。

すなわち、650hpに耐え得るようなワイドで強固な車体とサスペンション制御のもと、ノーマルV8NAエンジンを組み合わせているのだから、エンジンパワー差を差し引いた分の余裕が生まれているというのが最大のポイントである。

ノーマルV8NAとはいえ、460hpもあるのだから当然速いし、何よりサスペンションの踏ん張りや安定感が格段に高いから、かなり大胆に踏める。

車両イメージ2014年にデビューしたC7 コルベット。2017年に登場したGS。GSは、古くは1960年代から存在したサーキットの栄光を独占するために開発されたモデルであった。
車両イメージリアフェンダー上部に設置されたエアインテークやリアテール横に配置されたエアアウトレットは、速く走るために必要な要素を追い求めてのデザイン。

ちなみに、GSの当時のメーカー公式発表のコーナリングGは1.2Gである。これは、ラインナップ中のどのコルベットよりも高いGであり、この横Gの高さは当時のポルシェやフェラーリよりも高かった。すなわち、アメ車の中でも異例のコーナリングマシンだったのだ。

しかも、元は650hpボディを支えていたということだから、当然、長く使用した時のヘタリの度合いもまったく異なるわけで、V8NAエンジンとコーナリングが存分に楽しめるコルベットとして、その評価がリアルスポーツカーというのは至極当然なのである。

なお、「もっと暴力的な速さのコルベットが欲しい」というならZ06、ZR1という選択肢も存在するから、このバリエーションの豊富さもC7 コルベットの魅力のひとつであった。

車両イメージ搭載されるエンジンは6.2リッターV8OHV LT1エンジン。460hpを発生させる。
車両イメージ各種パーツの質感や工作精度はかなり高く、グラフィカルなメーター類と相まって、華やかな雰囲気が漂うインテリア。
車両イメージGMが自社開発した8速ATは、スポーツカーに搭載すべく開発されたスペシャルな変速がもたらされるトルコンATであり、そのシフトレスポンスはデュアルクラッチ・トランスミッションよりも素早い。

余談だが、Tトップを外した状態での走行もめちゃめちゃ気持ち良いから購入後には是非試してみることをオススメする。いわゆるタルガトップという状態になるが、これが想像以上に素晴らしい。

トップを外した状態でのシルエットも素敵だし、なにより外した状態でもボディがよれたりすることがなく(フレームボディだからこそ屋根がなくても弱まらない)、心地良い状態のままコルベットが堪能できるのだから、外さない手はないし、特に冬場から今時期が最高にオススメである。

鼻息荒く攻めるのも得意だが、たまにはちょっと緩めて走っても十分に楽しめるのがC7なのである。

ということで取材した個体は2017年型 ディーラー車ベースの中古車で走行2万7,000キロ。ボディカラーはアークティックホワイトでインテリアはキャメルカラーのカラハリインテリアの組み合わせ。

車両イメージステアリング裏にあるパドルの操作性はかなり高い。またパドルを使用しなくても抜群に速いから、8ATに任せてのんびりドライブすることも可能だ。
車両イメージグラフィカルなメーターは、液晶ディスプレイになっており、ドライブモードセレクターのチョイスに応じて表示が切り替わる仕組みになっている。
車両イメージ各種スイッチ類の操作感にも安っぽさはなく、満足感は高い。

各部のチェックを行ってみたが、非常にコンディションの良い個体。シートやステアリング等のレザー部分にヤレ感はまったくなく、エンジンルームを開けてみても非常にキレイ。インシュレーターもかなりクリーンな状態だった。

もちろんケア済みという可能性はあるにせよ、レザーシートのヤレ感はシートを変えない限り決して戻らないから、この個体の状態はかなり良いだろうと想像出来る。

さらにTトップのルーフを外してみたが、ワンタッチで、しかも軽々脱着可能だった。

余談だが、ボディがよれていたりダメージがある車両はなかなか外れ難い場合があるから注意した方がいいのだが、この車両はもちろんまったくの問題なしだった。

くわえてハード走行していたような形跡も感じることなく、大きなヤレも感じないからこれから購入する方にはかなりの朗報と言えるだろう。

車両イメージシートは質感、ホールド性、剛性、すべてにおいて完璧といえる市販車最高レベルのもの。カラハリインテリアも非常にオシャレ。
車両イメージフロント19、リア20インチのグランスポーツカップスタイルホイールにブレンボ大径ブレーキが装備される。その制動力は圧倒的。
車両イメージBUBU宇都宮のメカニックである道地さん曰く「今回の個体のように状態の良さを思わせる個体ならこの先も長く楽しめると思います」

しかも販売しているのが、GMサービスセンターであるBUBU宇都宮である。C7 コルベットを知り尽くしているというのが何とも心強い。

BUBU宇都宮のメカニックである道地さん曰く「この車両はディーラー車で、定期的な点検を受けていた車両です。また下回りを見ても非常にコンディションの良さを感じさせる個体です。そしてフルノーマルです。

またGSは、Z06等のハードマシンほどパワーがあるクルマではありませんから、良い状態を長く楽しめるはずで、まずはしっかり点検してオイル漏れやオイル滲みがあるか否かをチェックし、定期的に油脂類の交換をしていけばさほど恐るクルマではありませんし、特に今回の個体のように状態の良さを思わせる個体ならなおのこと長く楽しめると思います」

車両イメージもう何度も触れているが、C8とC7は同じコルベットでも全く異なる存在である。同じなのはコルベットというネーミングのみで、個人的には全く別のクルマとして見ている。    すなわち、最新のコルベットはC8だが、最上のFRコルベットはC7であると。よって最新のミッドシップが欲しければ迷うことなくC8だろう。が、一方で、歴代コルベットの最終モデルとして、そしてFR最上モデルとしてのコルベットを選ぶなら断然C7になる。  そんな中でGSは、世界に誇れる生粋のコーナリングマシンとして、ノーマルクーペとは異なる魅力を与えてくれる。そのコンディション優良車を入手するなら、GMサービスセンターが手がけるこの個体が最右翼となるだろう。
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