2024.02.27
V8オープンは旧型マスタングのベストバイ
“BUBU×アメ車ワールド” 2011年モデル フォード マスタング GT コンバーチブル
400ps超のV8を搭載したレアなディーラー車ベースの中古車
文／石山 英次写真／古閑 章郎
今となってはかなり貴重な個体
このモデルのマスタングは2005年デビューから2014年まで続いたモデル。そして最終の2014年までの間に2度ほど大きなマイナーチェンジが行われたので、実質3つのモデルが存在している。
2005年から2009年までのデビューモデル、2010年から2012年の中期モデル、そして2013年からの最終モデルである。
今回取材してもらった個体はその中期モデルにあたる2011年モデルの V8 GTコンバーチブル。いわゆるオープンカー。
2011年モデルV8GTのコンバーチブル。走行4.4万キロのディーラー車。フル純正車。
ワンタッチで幌を下ろした状態のリアスタイルも洗練されている。
幌のリアウインドウは熱線入りのガラスで幌の耐候性も非常に高い。アメリカ製のオープンカーは、やはり特別な存在だと常々思う。
マスタングにせよカマロにせよコルベットにせよ、オープンカーになるとランクが一段上がる。
コンバーチブルだと山や海にも似合うし、銀座の華やかなムードにも合う。また渋谷などの街の雰囲気を一瞬にして変える力を持っている。
マスタングの場合は2006年以降のコンバーチブルモデルなら幌の耐候性もいいから、それこそ一台でいろいろまかなえる。
エアコンの効きも良いから年中オープンにすることだって可能だろう。なんといっても屋根のない明るい感じがステキだし、クルマに乗るという感覚と遊園地の乗り物的な感じを同時に体感出来るので、毎日通る同じ道のりの風景が様変わりする。
しかもマスタングなら比較的新しいモデルであってもちょっとしたオールドカーのような雰囲気が味わえるし（最新の機能をもった旧車テイスト）、とにかくフィールが最高で、クーペとコンバーチブルとでちょっとでも迷うなら、絶対にコンバーチブルを選ぶべきである。
搭載されるエンジンは5.0リッターV8 DOHCで418psを発生させます。
タワーバーが装着されボディの剛性もかなり高い。
今や貴重な存在となったディーラー車のコンバーチブル。ということで、取材してもらったのは2011年モデル マスタング GT コンバーチブル。走行4.4万キロのディーラー車。
まずはこのモデルのマスタング（2010年から2012年の中期モデル）で言えば、2010年と2011年とでは天と地ほどの差があるので、知っておくべきである。
なぜかといえば2010年にデザイン変更が行われ、2011年には搭載エンジンとミッションが変更されているからだ。
デザイン的には両車とも同じだが、2011年モデルには2010年モデルよりも約100psパワーアップしているV8と6速ATが搭載されているのである。
■2010年：4.6リッターV8 OHVエンジン：319ps・5速AT
■2011年：5.0リッターV8 DOHC：418ps・6速AT
もちろん、2010年モデルでも300ps超のパワーだから過不足はないが、それでも400psを超えるV8は、あえてアメ車に乗るのなら魅力的だろう。
シンプルだがデザイン性に優れたインパネ。中古車としてのコンディションも非常に良い。
往年のメーターを彷彿とさせるメーターデザインが採用されている。
2011年モデルから6速ATが搭載されている。くわえて取材車はディーラー車。この車両が現役だった時代でもディーラー車のV8 コンバーチブルは希少車だったのに・・・・。まさか今の時代に走行5万キロ以内の実車が見つかるとは！
筆者も、このモデルのマスタングにはそれこそ50回以上は乗っているが、その中でもV8 コンバーチブルが常に「最高」という記憶だけは残っているから、久々の中古車個体に興奮である。
ブラックのボディカラーにブラウンカラーのレザーシートが非常によく似合っていて、レザーシートの感触も非常に心地よい。シートアレンジも容易く、常にフレンドリーな存在である。
そしてエンジン始動。と同時にセンターコンソール頭上のロックを外しボタンを押し続ければ、15秒もせずにフルオープンが完了する。
19インチの純正ホイールが装着されている。
カラーといい質感といい、非常に満足感の高いシート。
ドア内張りにもシート同様の表皮が使われデザインされている。シート位置、ステアリング位置、シフト位置といった人間工学的なフィーリングも上々で、若干着座位置は高い気がするが、それとともに視界の良さが最高で、非常に乗りやすい。
プラスして艶っぽいV8エンジンをリアルに聞きながらのドライブが可能なのだから最高だろう。
ちなみに、のんびりダラっと走ることが可能である一方で、400ps超のV8を思う存分使ってワープするかの如きロケットダッシュを決めることだって可能である。
この車両は、中古車ではあるがディーラー車かつ修復歴なしの個体であり、純正度の高いマスタングだから、今となってはかなり希少な個体と言っても過言ではない。
この個体を販売しているのはBUBUつくばショールームで、BCD車両を通じてこのモデルのマスタングを初期の頃から販売している実績を持っているから、整備を含めたアフターフォローにも確実な信頼が置けるのである。
2011年モデル フォード マスタング GT コンバーチブル
2011年モデル フォード マスタング GT コンバーチブル
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