BUBU × AMESHA WORLD
“BUBU×アメ車ワールド” 2019 フォード マスタング GT プレミアム

次期モデルのデビューは確定も「V8+ハイブリッド」の可能性あり

“BUBU×アメ車ワールド” 2019 フォード マスタング GT プレミアム

仕入れ難により現行型「V8GT」に乗れるチャンスはあとわずか

文/石山 英次写真/古閑 章郎

EV情報満載の中マスタングのフルモデルチェンジ確定

今、本国アメリカのクルマ情報といえば、その9割方がEVに関するものである。テスラに始まりGMC ハマー、フォード マッハE、さらには新興メーカーのリヴィアンetc。

ビッグ3も力を入れ始め、GMからはフルサイズのみならずミッドサイズのSUVが登場し、リンカーンからもまもなくEVモデルがデビューする。

残り1割の内燃機関に関するものでいえば、チャレンジャー ヘルキャットの生産終了について。そして今まさに登場目前のシボレー C8 コルベット Z06について。

そしてほんのわずかだが、マスタングに関する情報もチラホラと出ている。その情報をまとめると、2024年にマスタングのフルモデルチェンジが準備されているというもの。

デザインはよりスポーティなクーペスタイルを有し、リアテールは縦3本仕様を維持しているという。

で、目新しさでは電気モーター系が利用され、それを持って4WDが用意されるとも。またV8エンジンと直4エコブーストターボは残り、ハイブリッドモデルがメインかもと。

MT車は現状用意されていないというが、フォードはMT車の研究を独自で続けており、クラッチペダルを使用しないMTギアの特許を申請していたという情報もあるから、新世代のMT車がデビューする可能性はある。

車両イメージ2015年に登場し、2018年で一度マイナーチェンジを受けている現行型。個体はその2019年型。
車両イメージ一時期販売台数が増え在庫車も増えていたV8GTだが、今は仕入れ難により売れても補充することができずどんどん姿を消している。

2024年がアメリカンマッスルカーの岐路

さらにシェルビー GT500系のハイパワーモデルも用意されている可能性はあるというが、実際にはどうなのだろう?(時代は違う方へ向いているはずだから個人的にはないと思っているが、ハイブリッドならあるかも)

この新型モデルの情報をまとめれば、2023年後半に2024年モデルとして発売が開始される予定というから、今年2022年後半には発表される可能性が大いにあるということである。

ということで、2024年には去りゆくチャレンジャーがあり、また新たなる新型のマスタングデビューも控えており、アメリカンマッスルカーにとっての一つの区切りというか象徴となる年と言えるかもしれないのである。

全くの余談だが、この新型マスタングの動向によっては、先日発表された直6ツインターボ、通称ハリケーンエンジンを搭載した新型ダッジ チャレンジャーがデビューする可能性もあると噂されているから期待したい!(全くの噂のみだが)

さて、マスタングであるが、現行型は現状かなり仕入れが難しい車種となってしまっているという。

コロナ禍あり半導体不足ありで本国における車両価格全般が高騰し、さらには燃料運搬費高騰、円安等が追い打ちをかけ、現地での仕入れ価格と日本での販売価格とが合わなくなってしまっているというのである。

くわえて、BCDには仕入れに車両コンディションの自社基準があるから、すなわち個体の状態が伴う個体のみを仕入れるわけだから、より困難を極めている。

ざっくり言うと、「以前V8モデルが購入できた価格で、今だと直4エコブーストしか買えない、そんなレベルです」

車両イメージ搭載されるエンジンは5リッターV8で、460hp、最大トルク420lb-ftを発生させる。ちょっと古っぽい印象を与えてくれるV8NAエンジンらしい気持ち良さは特筆モノ。
車両イメージブラックアクセントパッケージ装着車であるからフロントグリル内がブラックに塗られている。
車両イメージ19インチホイールもブラックにペイントされる。

仕入れ難によりV8モデルの在庫が一向に増えず

チャレンジャーにおいてはかなり顕著になっているが、マスタングにおいても同様で、特にV8モデルにおいては良いものからどんどんと売れてしまい、店舗在庫がほとんどない状態になっているというのである。

で、今回取材した個体が、現状在庫される最後のV8モデル。比較的接しやすいプレーンな「GT」は横浜店ではこれ一台限り(つくばショールームにはカリフォルニアスペシャルパッケージの6速MT車が入庫している)。

2019年型のGTプレミアムで走行1万3000キロの個体。ホワイトボディにブラックアクセントパッケージが装着されているから、各部にブラックが配色されホワイト&ブラックのバランスの良いカラーリングになっている。

具体的には、フロントグリル内のポニーバッジ、ホイール、ルーフ、リアスポイラーがそれで、ホワイトカラー一色のマスタングよりも一段と引き締まった印象を与えてくれる。

また401Aと呼ばれるオプションが装着されており、デジタルメーター、ヒーテッドステアリング、ブラインドスポットモニター、パワーメモリーシートがあり、こちらも多くのマスタングユーザーが求める装備が当然のように付帯している。

車両イメージルーフもブラックに統一されているのは、パッケージ装着車ゆえ。
車両イメージリアスポイラー&リアガーニッシュもブラックに統一。
車両イメージバッジ類もブラックにペイント。

旧時代的なV8+最新10速ATがもたらす独特なフィール

さらにBCD車両であるから、日本で展示されるまでの間に複数回の車両チェックを受けコンディションが確認されているだけあって、見た目に瑕疵がわかるような部分が全くない。若干レザーシートに着座跡が見られるが、それは当然のことであり気にする部分ではない(と思う)。

ちなみに、この型のV8エンジンは5リッターの排気量から460hp、最大トルク420lb-ftを発生させる。そしてそれを10速ATで走らせるわけだが、実はココがこのクルマの最大の魅力である。

個人的にはMT推しだけに、「マスタングのV8もMT車で」とずっと思ってきたのだが、ちょっと前に試乗した際には、この5リッターV8と10速ATとの組み合わせが非常に面白いことを発見。あのチャレンジャーでさえ8速ATなのに、マスタングには10速が与えられているのだ。

いわゆる多段化ATにおいては現状10速が最高レベルであり、それを組み合わせたV8車両といえばレクサス LC、カマロ SS、そしてマスタング GTが有名どころであるが、なかでもマスタングのV8はいわゆる旧態依然のちょっと古っぽさが魅力であり、だからサウンドも旧時代のV8っぽくて、それが最新の10速ATと組み合わされると非常に新鮮な印象を与えてくれる。

だから、街中でゆっくり走っても、高速でかなりの勢いで走ってもV8サウンドが轟きっぱなし!

車両イメージインパネの質感は十分に高く、スポーティカーに相応しい造形を有している。
車両イメージ組み合わされる10速ATは現状最先端の多段化ATとなる。パドルを使用したマニュアルモードもあり、シフトレバーを「D」から「S」に切り替えることで使用可能。
車両イメージ401Aと呼ばれるオプションが装着されているからメーターは液晶のデジタルメーターとなる。

EV時代到来前の「最後の贅沢」

そんなV8も、次期モデルに継承されるという情報があるが、それはまだまだ確定情報ではないし、あっても「V8+モーターのハイブリッド」となる可能性も非常に高いわけである。そうなれば日本へ直輸入することは現状不可能となる。

まあ時代が時代だけに、本来なら2.3リッター直4マスタングが正しい選択となるのだろう。だが、EV時代到来前に、「最後の贅沢を」と考えるならば、旧時代を思わせるV8マスタングの10速AT車が相応しいのではないか。

プラスしてBCD車両なら、50プランがあるから購入しやすいという利点もあるし・・・、とにかく現行マスタングV8、オススメです。

車両イメージ世界でも数少ない「V8+10速AT」をパドルシフトを駆使して走ることが可能。10速ATを操作するだけでもかなり異質な体験だろう。
車両イメージレザーとクロスのツートーン仕様のシートは、ホールド性良く、マスタングによく似合う。
車両イメージ
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