BUBU × AMESHA WORLD
“BUBU×アメ車ワールド” 2019 フォード マスタング 2.3 エコブースト プレミアム

直4ターボはリッター100hp以上のV8GTに勝るとも劣らない能力

“BUBU×アメ車ワールド” 2019 フォード マスタング 2.3 エコブースト プレミアム

安価な骨抜きモデルではないから積極的に選ぶ価値あり

文/石山英次写真/古閑章郎

取り扱い車両の幅広さもBCDの特徴

 BCDの凄さは「車両のコンディションの良さ」という話は何度もしているが、それ以外にも他店とは大きく違う特徴がある。それが取り扱い車両のラインナップの多さである。

 例えば、多くの店舗がそうなのだが、「チャレンジャーが売れる」となればチャレンジャーの、その売れるグレードのみを一生懸命ラインナップする。=それが商売の基本なのだろう。

 しかし、そうやって販売する車両を絞ってしまえば、「ユーザーの欲しい」という希望も同時に制限してしまい、「マスタングが欲しい」というユーザーの希望は決して叶えられない。

 だが、BCDはそうした車両に対して間口を広げ、しかも驚くことにチャレンジャー、チャージャーとマスタングを充実させ、そこからさらなるバリエーション選択の幅も広げている。=単純に販売の間口を広めているだけではないのがすごい。

 当然、それら車両に対する最新の電子デバイスを各店舗に揃え整備対応を行うことで販売した車両に対する自社の責任をも負っている(他店はそれができないから間口を広げられない)。

車両イメージ2019年モデル。1万4000キロ走行のBCD車両。ブラックのボディに「ポニーパッケージ」が装着されている。
車両イメージポリッシュされたアルミホイールやウインドーモールディングがよく似合っており、スポーティなマスタングとはまた別の独特な雰囲気を発している。

まるで本国現地ディーラーのような品揃え

 具体的には、チャレンジャーなら、R/T、R/Tスキャットパック、ヘルキャット、レッドアイ、しかもそれらのワイドボデ&MT車、チャージャーにおいても然りでマスタングにおいては、直4エコブーストからV8GT、350GT、500GT、そしてブリット、マッハ1といった限定モデルやポニーパッケージやカリフォルニアスペシャルといったパッケージモデル&各車MT車からコンバーチブルまで扱われている。

 だから、BCDの旗艦店である横浜店や阪神店のショールームに行くと、まるで本国現地ディーラーのような品揃えに驚く。もちろん、それらラインナップが常に展示されているわけではないが、行けばその片鱗は味わえるし、常々思うが展示されている実車を実際に見て購入決定できる安心感が素晴らしい。

 ちなみに、最近は次から次へと売れていき、その売れ行きに対し仕入れが追いつかないことも多々あるというし、さらにBCDの認知が広まったことで車両が船で輸送されている段階で売約済みなってしまうことも多いというからこれまた素晴らしい(「どうせ買うなら良質なものを」という認識が広まっている!)。

 さて、そうした幅広なラインナップにおけるマスタングであるが、他店がシェルビーシリーズやブリット、マッハ1といった上級グレードに絞りラインナップする傾向がある中で、BCDが常に販売し続けているのが直4エコブーストエンジンが搭載されたモデルである。

車両イメージ搭載されるエンジンは2.3リッター直4エコブーストターボ。310hp、最大トルク350lb-ftを発生させ、10速ATと組み合わされる。想像以上に強烈なパワー感を発生させるエンジンである。
車両イメージマスタング固有のインテリアは未だ評価が高く、質感も良い。ステアリングやシフト操作の硬質感等、世界基準の品質に溢れている。
車両イメージ直4ターボエンジンに組み合わされるミッションは10速AT。今現在世界最高峰の多段化ATである。

BCDが常にラインナップし続ける直4エコブースト

 2015年にまだフォードディーラーが存命中だった頃に発売が開始された直4エコブーストエンジンを搭載したマスタング。

 2018年にマイナーチェンジが行われ、デザインの若干の変更と搭載エンジンのトルクアップ、そして6速ATから10速ATへの変更が行われ、その頃まではこの直4エンジンを搭載したマスタングは日本の各ショップでも直輸入され販売されていた。

 だが。それらも一時的であり、今や直4モデルを常時店頭にラインナップしているショップはBCDを除いてほぼない。他のアメ車販売店にとっては、こういった車両は販売の旨味がないから扱わないということなのだろう。

 話は変わるが、先日、某所で2015年型のマスタング直4エコブーストに乗るユーザーさんに話しを聞いた。その方は新車で購入されすでに6年乗っており走行4万8000キロということだったが「大満足」と語られていた。

 特に、日常的な使い勝手とそれにまつわる燃費等、さらにトラブルが全くなくコストもほとんどかかっていないということ。それでいて人から「凄いですね」と言われる優越感的なものがあり、それら諸々が大満足の要因だった。

 くわえて「年金受給者にはありがたいスポーツカーだし、この先10年は乗りたい」とも語っており、最も印象的だったのが、「人それぞれのレベルにあったものが選べるというのが非常にありがたい」というものだった。

 要するに、「日常的にライトに使い、たまに長距離を走ったりする程度で、費用対コスト的なものを重視するようなオーナーさんにとって直4エコブーストは非常にありがたい存在だった」という意味である。

 もちろん買えるならV8GTやシェルビーGT500に乗りたいが、「そこまでの費用は出せないけれどマスタングに乗りたい」というユーザーにも門戸を広げているという点で非常に貴重な存在だし、実際に走りの性能だけで言えば、直4エコブースト搭載モデルはV8GTに勝るとも劣らないほどの能力を持っている。マスタングラインナップの中で下位に位置するからといって骨抜きな安価モデルではないのだ。

 プラスして車両の耐久性も群を抜いており、「長く乗るつもり」なら超おすすめの存在でもある。

車両イメージパドルを積極的に使用し走行することも可能である。当然10速ATだからきめの細かい変速を行いキビキビ走らせることが可能だ。
車両イメージセンターコンソールのデザインやボタン類の操作感も良好で、何より質感がいいのが嬉しい。
車両イメージグレードがプレミアムだからシートはフルレザーであり、距離ほどシートにヤレが感じられないのもいい。

V8GTに勝るとも劣らない性能

 まず搭載される2.3リッター直4エコブーストターボは310hp、最大トルク350lb−ftを発生させる。一方V8GTの5リッターV8は460hp、最大トルク420lb−ftを発生させるから、スペック的な数値だけを見ればGTの圧勝である。実際、二台並べてのスタート直後の直線加速ではV8GTのブッチギリである。

 だがこの両者、車重で約90kgの違いがあり(直4エコブースト1603kgに対しV8GTの1693kg)、コーナー手前の減速で近づき、そのままコーナリングで追いつかれ、そうやってラップを重ねていくとタイム差がどんどんなくなってくる。

 また、車両の耐久性で言えば、V8GTと同じボディに約90kg軽く150hp低いパワーのエンジンが搭載されているわけだから、ボディに与える衝撃が少なくなり、10年15年経つ頃には互いのボディの印象の違いが明確になるはずである。=長く乗るならおすすめ。

 それでいてリッター100hpを超える310hpの直4ターボは非常にパワフルであり、唸りを上げる直4エンジンサウンドもかなり攻撃的で面白い。もちろんV8ほどの情感はないが、それでもスポーツカーとしての盛り上がりとパワー感は十分に感じられるから、あえてコチラを選び悦に浸る方々の気持ちも十分にわかる。

車両イメージポニーパッケージ装着車だからこそのフロントグリル。フロントリアともにポニーエンブレムが入る。
車両イメージ同パッケージ装着によるポリッシュモールディング。これだけでも雰囲気が全く変わる。
車両イメージ上記の装備とともにアルミホイールもポリッシュ19インチ。これまたマッチングが素晴らしい。

あえて直4モデルを選び楽しむのもオツ

 前置きが長くなったが、そんな直4エコブーストの取材個体である。2019年型1万4000キロ走行の個体で価格が548万円。548万円という価格は決して安くはないが、ここ最近の価格高騰を目にしてしまうと非常にお求め安い価格に感じられてしまうから不思議だ。

 ボディはブラックでポニーパッケージ装着車ということでウインドーモールポリッシュとなっている部分が非常に洒落ている。ポリッシュされた19インチホイールとのマッチングもいいし、ちょっとした旧車風な印象も与えてくれるし上品なイメージもあるから、好きな方にはたまらない装備だろう。

 くわえて直4ターボと10速ATとの組み合わせにより往年のアメ車では感じられないような小気味よさと新鮮さが味わえるから、「どうしてもマスタング」という方にも「あえてマスタング直4ターボ」という方にもオススメである。

 BCDならショールームに行けば実車を確認することが可能だから、気になる方はぜひ直接見て判断してほしい。

車両イメージポニーパッケージのトータルコーディネートによりスポーティなマスタングと言うよりはちょっと上品なマスタングといった感じに変化している。が、これはこれでとても素敵な雰囲気を発している。
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