BUBU × AMESHA WORLD
“BUBU×アメ車ワールド” 1965年モデル フォード マスタング ハードトップ

初代マスタングの実車が複数台見比べられる

“BUBU×アメ車ワールド” 1965年モデル フォード マスタング ハードトップ

旧車との生活を今始めるならBCDビンテージは最適

文/石山 英次写真/古閑 章郎

マスタング専門店として扱う初代モデル

初代モデルである1965年型マスタングは、言わずと知れた旧車の王道モデルである。中でもファストバックは世界中のコレクター垂涎のモデルでその価値は計り知れない。

一説によると「ボロボロの状態でも1本(1000万円)はいく」らしく、ピカピカのコンクールコンディションであれば数千万はくだらないらしい。

しかしBCDは、あえて2ドアハードトップをチョイスする。その方が確実性の高い仕入れが可能だからである。

くわえて2ドアハードトップにも旧マスタングならではの美しさがあり、それを日本のユーザーに伝えたいという思いがあるからである。

そんな初代マスタング、1964年の途中で発表されたからデビューイヤーは64・1/2(ロクヨンハーフ)と表記され、65年型は年間約55万9000台、66年型では約60万7000台という驚くべき生産台数をマークした大ヒットモデルである。

車両イメージ1965年型マスタング 2ドア ハードトップ。ファストバックを狙わずにあえてのハードトップモデルを上陸させている。
車両イメージアンバーメタリックのボディにラグジュアリーポニーインテリアを備えた個体。もちろんコンディション良好かつセンス良くまとめられた一台である。

ボディスタイルはオーソドックスなノッチバックタイプの2ドアハードトップとコンバーチブルでスタートし、65年型からは流麗なルーフラインを誇るファストバックが追加、その基本的なデザインは66年型までそのまま継承された。

ちなみに67年からボディデザイン(初代後期型へ)が変更されており、初代前期型は66年までとなる。

そういった詳細を頭に入れ、取材車両の65年型を見るが、その前に66年型との違いはどこだろうか?

基本的に大きな変化はないが、見分けがつくポイントはフロントグリルである。グリルの形状が異なっており、その違いで65と66を見分ける事が出来る。

ちなみに、さらに後の67年型になるとボディ形状にも違いが表れ、アメリカンマッスル的なロングノーズ&ショートデッキが強調され始めたデザインに変化する。ただし、上記66年とデザインに変更が加わる67年、68年型はともに初代モデルとして括られる。

車両イメージ搭載される289のV8エンジンは、各部の強化が施されており、コンディションも非常に良い。このまますぐにでも走れそうなほど快調。
車両イメージ熱対策や点火系強化等、現代の交通事情にすぐにでも対応可能な対策が施されている。
車両イメージ強化のみならず、見た目の雰囲気を高めるメタル系パーツを豊富に使用している。これらが過剰ではないから好感がもてる。

さて、取材車両であるが、非常に良好なペイント状態が目立つ65年型。アンバーメタリックのボディにアメリカンレーシングホイールがよく似合っている。

搭載されている289のV8エンジンは、当時200hp、最大トルク282lb-ftを発生させたスモールブロックの傑作と言われるフォード謹製V8エンジンで、現車にはその当時の面影がエンジンルームにきっちりと残されている。

聞けば、「エンジン、ミッションなどはシッカリ調整された車両であり、熱対策や点火系強化等が施されている」という。

実際、エンジンルーム内は非常にクリーンな状態である。ゴテゴテしたカスタマイズというよりはノーマルベースに効果的なパーツを組み合わせた適切な処置(強化)が施されており、エンジンも普通に一発始動である。

くわえてボディカラーと同色コーディネートが施されたラグジュアリーポニーインテリアがまた素敵である。もちろん完璧なオリジナル状態ではないが、旧車の雰囲気を壊さずまとめられているから、ボディを含めたトータルバランスに優れている。

車両イメージステアリングを含め、全体的にラグジュアリーな雰囲気でまとめられたインパネ。センスも良く、ラグジュアリーポニーパッケージ装着車ならでは。またパワステやパワーロックも完備。
車両イメージ3速ATのシフトノブもメリハリの効いた操作感を示す。
車両イメージこの5連メーターこそが初代マスタングを象徴する。もちろん全メーター稼働する。

またまた余談だが、こうした旧車にはオリジナルを重視する方がたくさんいることは重々承知している。

だが、65年型となれば58年前の車両である。普通に考えて何かしら手が加わっていて当然である=ようはその際のセンスやバランスが大切であり、そこはBCDも認識しているから今現在展示されている他のビンテージを見ても筋が通った個体の品揃えを展開している。

それにしても66年型初代マスタングまで(いわゆる初代前期)のデザインは素晴らしい。前後四隅のデザインバランスの均整がとれていて、そして細部のディテールがとにかく美しい。

ボンネットフードから水平に引かれたライン、その上をトップからリアテールまで緩やかに流れているルーフ形状、そして軽く盛りあがったフェンダーやボンネットフードの形状etc、細かく挙げればキリがない。本当に惚れ惚れする美しさである。

そしてそれを今、日本で乗れるというのだから素晴らしい。今現在、BCDには複数台のビンテージ個体がショールームに展示されており、実物を見比べることが可能である。上記した65、66、67年モデルを間近で見て比較して購入することが可能である。

また注文販売ではなく、現車ありきで購入することが可能であるわけだから、他のどんなショップよりも安心して購入できる。

車両イメージスカッフプレートの状態も良好。
車両イメージ膝下に水温計のサブメーターが装着されている。
車両イメージラグジュアリーポニーインテリアは、ベージュレザーで覆われたドア内張りにまで及ぶ。

最近、というか今になって初めて、「アメ車に乗るなら旧車をメインに据えてもいい」という思いを持っている。というのも、その方がより如実にアメ車の魅力を味わうことができるんじゃないかと思うようになったからである。

もちろん、最新車両であれば、車両としての完成度のほか、インテリアの質感の高さや200キロ巡航が可能な走行性能が手に入る。だが、同時にそれら進化によって失われたものも確実にある。

例えば保安基準を満たすために失われたデザインの美しさ。我々が好む現代版ダッジ チャレンジャーは非常に魅力的な存在だが、その一方で、サイドから見るデザインの分厚さを嘆く方々がいるのも事実である(というか、現代車はどれもそうだ)。

一方旧車であれば、見ているだけで楽しい。美しいデザインを眺め、時代を感じさせる運転席に座り、そして実際に走ればキャブレターサウンドが奏でる独特の世界観に浸れる。

決して200キロ巡航はできないけれど、所有しているだけ毎日の生活が楽しくなり潤いが加わる。そんな生活を始めるのにBCDのヴィンテージは最適なのである。

車両イメージこの時代を象徴する三角窓が健在。
車両イメージボディカラーのアンバーメタリックと同色コーディネートを施したようなレザーシート。ベージュが非常に効いている。
車両イメージリアシートも同様のカラーコーディネート。非常に美しい。

なお、BCDがビンテージにおいてマスタングにこだわっている理由の一つが、マスタング専門店としてのプライドである。マスタングにおいては、これらビンテージ年式だけでなく、2000年代からの新車&中古車も扱ってきており、2007年からのシェルビーシリーズの復刻モデルも同様に販売してきているから、新旧マスタングのノウハウが豊富である。

同時に現代版マスタングに必要な電子デバイス・VCMの最新バージョンも所有しているし、それらを使い整備もかなりの数こなしている。

一方ビンテージにおいてはマスタングのみならず、コルベットやカマロ、ダッジ系etcと魅力的なモデルを販売してきているだけに、そういった車両への整備的な問題にも十分に対応できる素地が整っているのである。

マスタングに関して、初代から現行に至るまでが展示され、実際に整備され、そして販売しているのは、BCDしかないのである。

車両イメージ65年型と66年型はフロントグリルの違いで見分けがつく。
車両イメージ17インチタイヤを履きこなす車高やブレーキ等が装備されている。
車両イメージウイルウッドのディスクブレーキを装備しているから、このまますぐに日本の道路を走れるだろう。
車両イメージ初代マスタングから近年のマスタングに至るまでが同時に展示されている専門店はBCDをおいて他にないのである。
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