BUBU × AMESHA WORLD
“BUBU×アメ車ワールド” 2022年モデル フォード ブロンコ スポーツ

ブロンコ 2ドア&4ドアとは目指す方向が全く異なる都市型SUV

“BUBU×アメ車ワールド” 2022年モデル フォード ブロンコ スポーツ

エクスプローラーからの乗り換え候補車としても最適

文/石山 英次写真/石井 秋良

ブロンコファミリーの中でひと際注目を浴びる存在

2021年に登場したフォード ブロンコ。いわゆるフォードの復刻マシンの系譜に属するマシンであり、非常に期待度&注目度が高かった存在だった。が、実は非常に惜しい存在でもあった。

デビューの時期が悪かったのだ。例のコロナ騒動真っただ中で生産が開始され、「出る出る」と言われ半年が過ぎ一年が過ぎ。本来なら2020年に登場していたはずだが、コロナや半導体不足等で一年超遅れ、やっとのことでラインが動き始めたと思ったらウクライナ戦争、さらに円安etc。

デビュー前の時点では多くの方々の「期待の一台」としてブロンコの名が挙がっていたが、実際に日本に上陸した時点では時すでに遅し・・・・・。 

だが、そんなブロンコファミリーの中で今、一人躍起になって注目を浴びている存在、それがブロンコ スポーツである。

車両イメージシンプルな箱型ボディでありながらも居住空間も走りも充実した都市型SUV。
車両イメージ頭上が高く設定されているから、室内居住空間はかなり広く感じる。

2021年に登場した新型ブロンコと聞けば、誰もが2ドア&4ドアモデルをイメージするだろう。だが、現行ブロンコファミリーには2ドア&4ドアモデルの他にスポーツが存在し、今日本でかなりの勢いで売れている。

BCD阪神スタッフに聞くと、「旧時代のブロンコに対する憧れや幻想を排除して実物だけを見れば、日本においては『スポーツ』で十分という方々が多いのだと思います。実際に乗ってみましたが、本当に十分ですし、フォード製のミッドサイズSUVとして非常に魅力的です」

ということで「スポーツ」について。まずはスポーツというモデルの認知が遅れた理由だが、それはブロンコという名がついたこと。

普通ブロンコと名がつけば、ブロンコ 2ドア&4ドアと同じデザインのスポーツモデルという認識になるのではないか。しかし、実際のスポーツは姿かたちが変わり、搭載エンジンからインテリアを含め全てが違う。もちろん価格も違う。すると誰もがブロンコ スポーツは、「ブロンコの下位モデルではないか」と認識するかもしれない。なので、自然とブロンコ スポーツへの認識や扱いが低く減っていったように思う。

取り扱うショップにおいても上位モデルのブロンコ 2ドア&4ドアを積極的にアピールするだろう。

車両イメージ搭載されるエンジンは1.5リッター直3エコブーストターボ。181hp、最大トルク190lb-ftを発生させる。
車両イメージ一見シンプルに見えるインテリアだが、実物は想像以上に質感がよく、アクティブに使うための工夫が凝らされている。
車両イメージシフトは、センターコンソールに配置されたダイヤル式タイプ。8速ATとなる。

だが、ブロンコ&ブロンコ スポーツを冷静に分析すれば、そもそものコンセプトが異なり、目指す方向が全く違う存在だということがわかる。当然2ドア&4ドアの下位モデルでは全くないし、復刻モデルでもなんでもない。

要するにブロンコ 2ドア&4ドアモデルはフレームボディをベースにした本格的クロカン四駆であり、一方のブロンコ スポーツはモノコックボディを有したアーバンSUV=CUV。

エクスプローラー ティンバーラインの項でも述べたが、街中や高速道路走行を中心とした一般使いにおいては、もはやモノコックボディが一般的であり、言ってしまえばエクスプローラーと同じ土俵のSUVであると言える。

くわえて両者のボディサイズも異なり、ブロンコ 2ドア&4ドアモデルがジープ ラングラー的サイズなのに対し、ブロンコ スポーツはジープ コンパス的サイズとなり、日本で使う上でも非常に扱いやすいサイズ感と言えるのである。

というようなもろもろの諸条件を加味すれば、ブロンコ スポーツが非常に魅力的なSUVであることがお分かりいただけるだろう=旧時代のエクスプローラーからの乗り換えモデルとしても最適かと。

車両イメージ8インチモニターがセンターに装備される。
車両イメージ225/65R17インチサイズのタイヤ&ホイールが装備される。
車両イメージデザイン、サイズ感、質感、ホールド性も良好。アウトドア使用を考慮してウォッシャブルな素材を用いている。

さて、そんなブロンコ スポーツには二つの搭載エンジンが用意されている。1.5リッター直3エコブーストターボと2リッター直4エコブーストターボエンジンである。基本、1.5リッターが通常エンジンで2リッターがオプションという扱い(本国において)。

両エンジンに組み合わされるミッションは、ともに8速ATであり、2.0L直4に組み合わされる8速ATのみセレクトシフト付きのパドルシフト装備となっている。

■1.5リッター直3エコブーストターボ:181hp、最大トルク190lb-ft 8速AT
■2.0リッター直4エコブーストターボ:245hp、最大トルク275lb-ft 8速AT+セレクトシフト付

足回りはフロント、リアともに独立懸架。駆動方式は4WD。アーバン志向とはいえ、クラストップの悪路走破性を誇るという。

駆動方式は4WDのみとなっており、「BASE」、「Big Bend」、「Outer Banks」、「Badlands」の4つのラインナップが存在している。

一方インテリアは、洗練されたSUVといった印象。それでも傷が付きにくく、ウォッシャブルなフロアやシートバック素材が採用され、内張りには様々な小物を取り付けておく仕掛けがある等、アクティブに使うための工夫が凝らされている。

もちろん、センターコンソールには8インチのモニターが装備され、インフォメントシステムが内蔵されている他、各種運転支援機能が採用されている。

車両イメージセカンドシートも同様な素材感のシートを用いている。4ドア5名乗車を満たす居住空間もブロンコスポーツの魅力である。
車両イメージ想像以上に広い荷室を備えているから使い勝手は非常に良い。
車両イメージリアハッチのガラスウインドーのみの開閉も可能。

取材車両は2022年型のBig Bend。搭載エンジンは1.5リッター直3エンジンで走行250キロの個体である。

ボディカラーは人気のブラックであり走行250キロであるから、ほとんど新車と言ってもいいような個体。くわえてブロンコ スポーツのサイズ感、そして各部の質感の高さに驚かされる。

また3気筒エンジンなのは気になるが、フォードは2010年くらいからフィエスタ等で3気筒エンジンを搭載していた実績があり、また今世界中の自動車メーカーにて3気筒エンジンが使用されていることを考えれば(GRやリスのようなスポーツモデルすらある)、そして実際に乗られた阪神のスタッフ曰く「驚くほど力強い」という事実を加味すれば、さほど気にする必要もないだろう。

というか、たった1.5リッターの排気量で180hp超のパワーが得られるのだから一般使いにおける難は全くないと言ってもいいだろう。

車両イメージ復刻ブロンコとは異なるシンプルかつクリーンなボディスタイルのデザインは魅力的で安っぽさは皆無。
車両イメージ現行マスタングやシェルビーGT350、旧時代のマスタングといったフォード車の扱いが非常に多いBCD阪神。そこにブロンコスポーツやエクスプローラーが新たに加わっている。
車両イメージ取材日にはシェルビーGT350の整備を行っていたが、当然ブロンコ スポーツ等のフォード車に関する整備も自社で行っている。

くわえてBCD阪神が旧時代からマスタングやエクスプローラーといったフォード車を扱っていたこと、そして当然ながらVCMIIIといったフォード製対応の最新電子デバイスを使用したメンテナンス等を行っていたこと、そしてBCDには独自の購入プランが存在しているから、ブロンコ スポーツを買うなら非常にオススメと言えるのである。

ちなみにBCDオリジナルの購入プラン・60プランは、購入時の車体金額の60%を下取り時に保証するというもの。だからこの個体698万円の60%=418万8000円が3年後の下取り金額として保証される。

なので考えようによっては3年間279万2000円(諸費用別途必要)で乗れる計算になるから(下取り車があればもっと安価になる)、購入計画を立てている方がいれば、相談してみるといいだろう。

今回取材した阪神店のブロンコ スポーツはブラックカラーだったが、ブロンコ スポーツには非常にカラフルなボディカラーが多く存在している。

なのでそうしたカラーが日本にて見られるようになれば、ブロンコ スポーツが本格的に認知された証と言えるだろうし、実際にそうなる日も近いと思われる。

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