10/18まで開催中のパリモーターショーで、数々のコンセプトカーが公開され、世界中で話題となっています。とりわけ注目を集めているのがシトロエンが世界初公開したEVのコンセプトカーである「2CVコンセプト」。1948年に初登場した世界的名車ですが、この当時もお披露目の舞台はやはり、パリモーターショーでした。
今でこそ、そのスタイリングから芸術品のように扱われる名車の一台ですが、当時は「農家の人が卵を割らずに走行できる」「低価格でみんなが買える」といった実用面に焦点を当てたシンプルな大衆車として開発されました。実際に、その手の届きやすさと使い勝手の良さから多くの人々に親しまれ、愛嬌ある姿はインテリア雑貨やアートワークのモチーフとしても浸透しています。
今回の復活発表は、このように愛された記憶を持ち、後天的に名車として人々の記憶のなかで生き続けていることの証明でもあるような気がします。市販に向けてどのような展開が待っているのか目が離せませんね!
突然ですが、皆さんは「トミカくじ」をご存知でしょうか。コレクターの皆さんはよくお分かりかも知れませんが、その名の通り、トミカをくじ引きのように中身を知らずに買うことのできるブラインド・パッケージのシリーズです。
今回紹介する2CVのトミカは、2001年の「トミカくじII」にもラインナップされていた1台です。2CVの3インチミニカーなど明らかに貴重な存在なので完全に「当たり枠」ですね。ところが他車種もなかなかで、移動図書館車やライオンバス、ホバークラフトなどの特殊な乗り物に、果てはゴールドのカウンタックにシルバーのミウラという大盤振る舞いな内容だったようです。何が当たっても嬉しいトミカくじ、珍しいはずの2CVもさほど浮いていないと感じてしまうのが恐ろしい・・・。
メーカー
タカラトミー
ブランド
トミカ
発売年
2001
メーカー本拠地
日本
製造国
中国
筆者のお気に入りポイント
キャンバストップの再現
特徴的なグラフィックやボンネットの凹凸、エアインテークなどが再現されています。ぴょこんと飛び出たようなヘッドライトもかわいらしいですね。
サイドはフェンダーから繋がるアイコニックなグラフィック意匠が美しいですね。そしてリアフェンダーがタイヤを覆っている処理も、今では見ることのない古き良き姿です。実車が製造されていた当時の板金技術により、少し継ぎ目の目立っているような質感も表現されています。
ルーフからリアにかけてはキャンバストップ(布製の開閉式の屋根)が採用されています。トミカでは細かいパターンのあしらわれた樹脂パーツで表現されています。金属の塊であるクルマが急にファッションアイテムの一部のような軽さを持ち始める魅力的な処理。新型コンセプトでもキャンバストップが表現されていましたが、市販ではどうなるのでしょうか。
このトミカの金型は1980年モデルの復刻版。基本的な構造や材質は80年代のままなので、金属の質感と掘り込まれた造形が魅力です。グリルのスリットやロゴマーク、ナンバープレートの文字まで全てが立体表現です。
リアウインドウは別パーツのキャンバストップにはめ込まれていますが、こちらもしっかりとクリアパーツで再現されています。テールライトは内装と一体成型の樹脂パーツと思われ、巧みに部品ごとの存在感が表現されています。
開いたキャンバストップからインテリアを覗くことができます。支柱が2本の特徴的なハンドルも、きちんと穴が抜けています。
今回は新型コンセプトが話題を呼んでいる「シトロエン 2CV」のトミカを紹介しました。改めて見ると現代的な価値観に通ずるシンプルかつ親しみやすい魅力がダイレクトに伝わってきて、復活するべくして復活するのだな、と期待を膨らませてしまいます。
そんな2CVのかつての姿を、少しでも共有できていましたら幸いです。
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