PICKUP CHOICE

“PICK UP CHOICE”2017年モデル ミニ ジョン クーパー ワークス 3ドア

文/S.Hiramatsu

伝統を受け継いだスタイルで駆る、現代のゴーカート

車両イメージ

ピックアップチョイスとしてご紹介するのは、「2017年モデル ミニ ジョン クーパー ワークス 3ドア」。
愛らしいデザインとスポーティーな走りが楽しめる。

このアイコニックなデザインは「ミニクーパー」の名前とともに広く知られた、かわいいクルマ代表のような存在だ。ミニというブランドの歴史は古く、1959年に遡る。BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)というメーカーが製造したこの車は、4人が乗れる空間を持ちながらコンパクトなサイズをできるだけ保つ、という思想を持っていた。当時革新的だった横置きエンジンと前輪駆動の組み合わせは今や多くの車両に使われるレイアウトの一つとなっており、まさにパイオニア的名車といえる。
さらにF1エンジニアのジョン・クーパーが開発に加わり、1962年に高出力エンジンを搭載したレースモデルとして「ミニ・クーパー」が誕生。モンテ・カルロ・ラリーで優勝を成し遂げ、この小さなレースマシンに世界中が注目した。

可愛らしくも画期的なコンパクトカーという側面と、レースで戦うことを前提とした高いスペック。ミニはその両方の魅力が詰まった唯一無二の存在として、ポップカルチャーとともにイギリスを象徴する文化的アイコンとなり、今もなお多くの人々を惹きつけてやまない。

こうして人々と共に時代を作ってきたミニの個性は十人十色で、「乗りこなす」より「着こなす」クルマだともいえる。ミニスカートの生みの親であるマリー・クワントは、その名称を愛車のミニから取ったのだそう!ほかにも映画や音楽などあらゆるシーンでミニは世界を彩ってきた。現在街中で「かわいいクルマ」として人々を惹きつける魅力は、数え切れないほどの晴れ舞台にも現れている。

車両イメージ初代ミニ・クーパーとの比較(AI生成画像)。アイコニックな魅力はそのままに、車格は大きく変化した。

今回紹介するのは、先述のエンジニア、ジョン・クーパーの名前を受け継いだスポーツモデル。「ジョン・クーパー・ワークス」の名がついた車の初登場は2006年。当時の最高グレード「ミニ・クーパーS」に専用チューニングを施すキットとして登場した限定モデルだった。その後2008年からカタログモデルとしてラインナップ。



今回紹介するモデルは2017年モデルで、全長3,875×全幅1,725×全高 1,430mmとなっている。かつてのクラシック・ミニと比べるとサイズは大きく、日本では3ナンバーサイズ。2L直列4気筒ターボを搭載し、最高出力170kW(231ps)、最大トルク32.6kg・m(320N・m)を発生させる。トランスミッションはMTモード付き6AT、駆動方式はFF。そこから生まれるのは「ゴーカート・フィーリング」といわれる感覚で、小さな車体を自分の手足で直接動かすようなダイレクトな操作感が魅力だ。

時代を超えて愛されるデザインは、愛らしい丸目ヘッドライト、タイヤを4隅に配置したショートオーバーハングのシルエット、切り立ったキャビンにリアのボリュームなど、一目でミニとわかるアイコン的存在。「ミニクーパー」という固有名詞とともに愛され続け、カーデザイン史の1ページを創った姿である。

車両イメージ

フロントフェイスは伝統を受け継ぎつつ、しっかりと時代に合わせたディテール処理でアップデートされている。ボディ下部の開口は空力性能を上げつつ重心を低く見せ、スポーティーな印象を引き立てる重要な要素。さらにミッドナイトブラックのボディにグリルやミラー、ルーフにはチリレッドの差し色が入り、ボーイッシュな印象で全体がまとまっている。ボンネットのストライプは車体を引き締め、ジョン・クーパー・ワークスのエンブレムも誇らしげ。

全体の構成は非常にシンプルな造形のボディとキャビンの組み合わせ。前から後ろまで水平基調のボリュームが通りつつしっかりとしたフェンダーの張り出しで地面に対して踏ん張るスタンスが感じられる。細部に目をやると、スポーツモデルとしての表現が見て取れる。サイドスカートには光を拾う上向き面がしっかりとあり、ボディの低さを強調。ドア前にはジョン・クーパーのあしらいもワンポイントになっている。さらにこのダークなカラーリングの場合、ボディ部とキャビン部を分けるシルバーモールが映えて非常に良いアクセントに。車体をぐるりと取りかこむベルトラインとしてスタイリングを引き締める。この個体は、キャリパーのカラーもチリレッドの差し色にマッチして統一感あるコーディネートに仕上がっている。

リアはフェンダーのボリューム感と繋がりを持ちながら丸くまとまりつつ、インテークが誇張されたアクティブな印象を兼ね備える。バンパー形状がトランクから一段出ているのに加え、インテーク形状でさらに一段出ているため、別立体としてしっかりと存在感を放つ。フォグランプが組み込まれたガジェット感や2穴の特徴的なスポイラー形状も、リアを彩るアクセントとなっている。

車両イメージ

コックピットはミニの伝統を受け継ぎ、円形のアイコニックなモチーフが取り入れられる。古くはスピードメーターが取り付けられていたセンターのモチーフはカーナビや走行モード切り替え用の画面として存在している。パネルは光沢のあるチェッカーフラッグのようなパターン。ダークなトーンで主張しすぎずとも、スポーツモデルの特別感が映える。ステアリングの反応が非常に素直なゴーカート・フィーリングを、伝統の息づくインテリアデザインとともに楽しめる空間となっている。

車両イメージ

円の要素が多用されたインテリアはミニの魅力の一つ。可動部を中心にメッキ処理が加わり、形状のかわいらしさの中に機能部品としての操作感を印象付ける。

車両イメージ

シートはストライプのステッチが入りスポーツモデルらしい印象。エクステリアではセンターに構えた2本のラインは、ここではオフセットされ左右非対称デザインに。体を包み込むシート形状に沿うように入る細いステッチは、シートが持つ豊かな立体感をより印象付ける。

車両イメージアナログ式メーターを搭載しているうえ、スピードはダッシュボード上のパネルにも表示される。

用途に合わせて3つの走行モードを選択可能。モードに合わせて発光するリング形状は、デジタル制御された機械の先進的な印象を与える。それぞれ違った味付けの走りの中で、特に「スポーツモード」では他モードと比べアクセルのレスポンスが向上し、キビキビとした俊敏な操作感が刺激的。かわいい車体に秘められたスポーツモデルとしての熱が解き放たれる。

車両イメージ

大衆車として人々とともに歴史を紡いできたミニ。このモデルもジョン・クーパーの名を冠したスポーツモデルでありながら、日常使いに十分な利便性を持つ。トランク容量は211Lで、シートを倒すと700Lを超える容積。床下にも小さな収納スペースを装備している。

車両イメージ

BMWのツインパワーターボを採用したエンジンが、ジョン・クーパーの名にふさわしいゴーカート・フィーリングで楽しませてくれる。経路を2分することで排気の渋滞を防ぐツインスクロールターボと、可変バルブタイミング機構(VANOS)により、1,250~4,800rpmという幅広い回転数で最大トルクを発揮。低回転からターボの力を使い始め、トルクに裏付けされた加速を味わえる。

今回紹介した「2017年モデル ミニ ジョン クーパー ワークス 3ドア」は、日常を彩るコンパクトカーであり、ダイレクトな操作感で車体を操れるゴーカートでもある。英国でのデビュー以来、人々の個性を彩り続けたミニの伝統とともに、あなただけのドライブを。いつもの道だって、少年時代に訪れたミニサーキットのように煌めいて見えるかもしれない。

この車両は、BUBU MITSUOKA 尼崎ショールームにて取り扱っております。
詳細はお気軽にお問い合わせください。

  • Share

  • twitter
  • facebook
  • instagram
  • URL