2018 シボレー カマロZL1

2018 CHEVROLET CAMARO ZL1
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 試乗記 TEST RIDE

 

際立つタイトなフィーリング

2018 シボレー  カマロ ZL1

鼻歌交じりでスーパーカーをも蹴散らす

 
日本ではチャレンジャーやマスタングのスペシャルモデルが人気だが、忘れてはならないシボレーのスペシャルモデル。そう、カマロZL1である。
 
2019年4月10日 文/椙内洋輔  写真/古閑章郎
 
 

ニュルの洗礼を受けて他のアメ車を圧倒する速さ

 

 近年のアメ車はこぞってニュルを走っている。とくにGM車は熱心に。ダッジ系は直線重視車両が多いためか、バイパー以外はあまり聞かないが、カマロやコルベットはこぞってニュルを走り鍛え上げている。・

だから乗るとひと味違う。ステアリングの感触がフォードやダッジ系とは全く違う。足回りのしなやかさや強靭さも全く異なる。それは日本の一般道を走っただけでもわかる。車両全体から伝わる骨太さが完全に別次元である。

実際、カマロZL1の10速AT車がニュルを走ったラップタイムが7分29秒60であった。これは、旧ZL1よりも11秒67タイムが向上しており、たとえば997世代のポルシェ911GT2やターボS、GT3 RSよりも速いラップタイムである。さらに言ってしまえば、ランボやフェラーリ系のV8&V10車両よりも速い。そう、シボレーカマロZL1とは、それほどの車両である。

で、実際に日本にて乗ってみての感想は、707hpチャレンジャーヘルキャットよりも確実に速い(と思う)。仮にスタートダッシュで負けたとしても第一コーナーで刺せる。その後もコーナーのたびにチャレを突き放し、カマロZL1の圧勝であろう。そのくらいに感じるほど速いし、シッカリしている。

ボディの剛性は、アメ車随一だ。これはコルベット以上。ステアリングの剛性もハンパない。今や電動パワステだからその重さを感じることはほとんどないが、ステアリングから感じる剛性感はこれまでに感じたことのないものだ。

各部のスエードタッチのインパネが硬派はレーシングマシンの様相を与えてくれ、着座位置や、また抜群のホールドを見せるバケットシートを伴って、まさしくレーシングカー的な雰囲気を与えてくれるから、硬派な「マシン」が好みならその要望に十分に応えてくれるだろう。
 
 

 

世の中のクルマ全体が大きく肥大化していくなかで、ボディ外寸を切り詰め、車重90kg超の減量を果たしたカマロ。その効果は絶大で、ボディの強靭さはコルベットを凌ぐ。速さでもコルベットヤバし、と感じさせるだけの体感性能を与えてくれる。

フロント開口部の大きさからボディ全体のライン、さらにリアテールやスポイラーに至るまで全体のトータルバランスが一番取れているカマロだと思う。ひと言、カッコいい。機能と美しさと野蛮さと…、あらゆるレベルが高い次元で融合されている6代目カマロの傑作。

 

  
 

体感できるレーシーな「マシン」感

 なお、この型のカマロZL1は2017年にデビューし、ボディは、全長、全幅、全高、さらにはホイールベースを短縮することで90kg以上の軽量化を実現している。それに伴い重量は1790kgということだから、この手のマシンとしては抜群に軽い。同クラスのメルセデスAMGやBMW Mシリーズなどはプラス100kg程度は重いから、また日産GT-Rはそれ以上重いから、それだけでも勝負ありだろう。

ちなみに、搭載されるエンジンは6.2リッターV8スーパーチャージャーLT4ユニットは650hp、最大トルク650lb-ftを発生させるから、それだけでも十分に速いのだが、1790kgという車重が絡めば、冒頭の、車重2トンを超えるヘルキャットでも相手にはならない。

一方足回りは、新たに調整された新マグネティックライドサスペンションにパフォーマンストラクションコントロール、電子制御ディファレンシャル、さらにランチコントロールにドライバーセレクタモード等、最新テクノロジーを駆使した最高レベルの状態がもたらされている。

くわえて、フロント285 / 30ZR20、リア305 / 30ZR20インチ鍛造ホイールに、グッドイヤーイーグルF1スーパーカータイヤ、さらにブレンボの6ピストンモノブロックブレーキとツーピースローターが装備されている。

 

 美しさすら感じさせるボディ。全体的に丸みを帯びたデザインが全盛の時代に、あえて直線基調で訴える。2019年でベースのカマロがマイナーチェンジをしてフェイスチェンジを図ったが、ZL1はまだこのフェイススタイルのままである。

 

 

 

搭載されるエンジンは、6.2リッターV8LT4エンジン。650hp、最大トルク650lb-ftを発生させ、6速MT、もしくは10速ATと組み合わせられる。恐ろしく速いのは言うまでもない。

20インチFORGEDアルミホイールにブレンボブレーキシステム(F6ピストン/R4ピストン)が抜群の性能を支え、ドライバーに安心感を与えてくれる。

スエード素材を大量に使用した硬派なインテリア。レーシングカーのような雰囲気に満たされ、実際にシートに座ってもそのタイトなフィーリングは、箱型ボディではマスタングを完全に上回る。

 

 

 
 
 

コルベットすら追撃の予感


 
筆者は、年間を通して100を超えるアメ車を取材しているが、一般道を走っただけでもこれだけの違いを見せてくれる車両はほんとに珍しい。恐らくサーキットに行けばもっと別の顔を見せてくれるのだろうが、そこを走らずともその姿は容易に想像がつく。

どんなに荒れた路面でも受け止め、手足のように4輪を操ることを許し、そして豪快にコースを立ち回るに違いない。ストリートにおける強さと、それでいての扱いやすさは、きっとそんなところに繋がるはずだ。

あくまで感覚的な印象だが、このカマロならコルベットよりも速いのではないか。そんな気がするくらいのインパクトを与えてくれる。

コルベットには、このカマロと同様のエンジンを積むZ06が存在するが、それよりも若干敷居が低いというか扱い安いというか気軽さがあるのもいい。

やはり地べたスレスレに座るコルベットと箱型ボディのマッスルカーとでは一線を画す部分が明確にある。だが、その箱型で「これほどに速い」という部分にこそ魅力が詰まっていると個人的には思っているし、そんな箱型ボディでたとえばスーパーカーのケツを追い回せることにこそ快感を感じるはずである。

 

 

 迫力のある筋肉質ボディ。まさしく鍛え上げられたアスリートのような切れ味。開口部の大きいフロントマスクは品格というよりは豪快がふさわしく、エンジン始動時の唸りは他車を圧倒する。

 

 

新たに装備される10速AT。このATが抜群に良い。シフトノブは細身のタイプで操作性は良好。街中でATの10速を体感することはできなかったが、小刻みに変速し、その変速をあまり感じさせずに650hpを制御する。個人的には常にMT推しだったが、ZL1はATでもいいと思う。その方が逆に速く走ることも可能だろう。

個人的にはツインクラッチがあまり好きではないために、アメ車系の多段化ATには意外に賛成している。ATでもパドル使用で十分に楽しいし、速い。

見た目だけではわからないかもしれないが、シートが恐ろしく素晴らしい出来。ホールド性が抜群で、小柄な日本人ですらその性能に満足するはず。

  
 

お買い得プランを併用すれば夢も実現可能

BCDスタッフによれば、「今現在の現代版マッスルカーの販売率は7:3くらいの割合でチャレンジャー、マスタングが占めますね」という(チャレンジャーが7)。「このZL1の登場で、カマロの占める割合が一気に増える可能性もあったのですがね…、なかなか現地にも良い出物がないのです」という。

現状、上記ブラックは soldout でありホワイトカラーのZL1が一台在庫としてあるのみ。BCDですらその程度の数しか入手できないのだ(ZL1のみならず、1LEですら良質な個体がなかなか出ないというからZL1は日本では超貴重な車両である)。

ちなみに、ベースのカマロについてだが、2018年、2019年とディーラー車に試乗したが、これまた素晴らしく良かったことを付け加えておこう。正直、走りのパフォーマンスだけで言えば、チャレンジャーよりもワンランク確実に上である。

2019年でフェイスチェンジを行っているから若干印象は変わってしまったが、相変わらず走りの性能は超一流である。

それらをベースにするZL1は、だから良いに決まっている。しかもベースのV8が装備するエンジンにスーパーチャージャーが付き、ミッションは同じ10速だが、容量や制御がアップされているだけに、一段と良いのだ。

とはいえ、上記ベースカマロはディーラー車。一方ZL1は直輸入車ということで、さらに価格的にも200万円超の敷居の高さが存在する。だが、それをもってしてもZL1の魅力には抗えない。迫力のボディに鍛え上げられたアスリートのごとき切れ味を、AT車で悠々と味わいたい方には絶好の1台だろう。

 

 


 

メーター回りのデザインも洗練されており、情報量も多く、視認性も高い。ATだと速すぎて慣れるまでメーターの確認が取れるかどうか。

 ドライブモードは4つパターンがあるが、通常は「TOUR」で事足りる。ちょっと速く走りたければ「SPORT」でも印象が変わりステアリングの反応や足の状況も変わってくる。

 走りも性能も雰囲気も最高レベルのZL1。それを街中で走らせる喜びはひとしお。ちょっともったいない気もするが。

 

 
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