2013 フォード マスタング BOSS302

2013 FORD MUSTANG BOSS302
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 試乗記 TEST RIDE

 

5.2リッターV8NAの感覚性能の高さ

2017 フォード マスタング GT350

まるでスーパーカーのような雰囲気すらある

 

世界中からMTのスポーツモデルが減っている。直近の話ではスバルからもMTがなくなるとも言われている。そんな時代だからこそ、MT派は今、スペシャルなモデルを買っておくべきである。そんな代表例、2台のマスタングを取材した。

 
2018年3月28日 文/吉田昌宏  写真/古閑章郎
 
 

歴代最高峰のマスタング・スペシャルモデル

 

一応、記しておくと、このGT350の最大の特徴はエンジンである。最高出力526hp/7500rpm 、最大トルク429lb-ft/4750rpm。

アメ車に限らず、世界中のクルマたちにダウンサイジングの波が押し寄せ、多くの自動車メーカーが気筒数を落とし過給器付きのエンジンに取って代わっている時代にあって、さらに大パワーを実現させるためにスーパーチャージャーを使用するアメリカ的歴史的文化的な背景があるなかで、あえてシェルビーGT350には高性能な5.2リッターV8NAエンジンが採用されている。

くわえて、マックスのレブリミットが8250rpmということだから、これまでのどのアメ車と比較しても突き抜ける感覚が味わえるV8エンジンなのである。

実際にシートに座り、エンジンを始動。ギアは節度感がありカチッとしており、ストロークは短い。だがクラッチは意外に重い。とはいえ慣れれば普通に操作できるレベルであるのだが。

動き出して感じるのが、ボディの驚くほどのガッチリ感。アメリカンマッスルであるということをまったく感じさせない作りの良さには驚きを越えて笑いが出る。街中ではほとんどセカンドギアで事足りるが、それでも楽しい。

またコーナリングに関して言えば、たとえば一般道でのコーナーなんかはまったくロールせずに、不気味なほど何事もなかったように曲がる(余分な姿勢変化がかなり少ない)。多少スピードが乗るようなレベルのコーナーでも同じ。だから上下動は多少硬いのだが、それでも嫌になるようなものは微塵もない。

 

 

2012年と2013年に復刻した伝説のBOSS 302。過去の歴史的事実と同様に2年間のみの復刻限定モデル。中古車市場でも滅多にお目にかかれないレア物。

2012年と2013とではベースとなるマスタングのモデルチェンジが行われており、ベースモデルのフェイスチェンジが行われたことによる、フロントマスクの変化やデカールの仕上げが変わっている等の違いが存在する。

ファインチューニングにより446hpを発生させる5リッターV8エンジンは、キレの良い吹け上がりが特徴的。

  
 

MT車の価値を高めるスーパースポーツ

ということで、少なくとも筆者の腕では限界なんて見極められないし、普通に乗る限りにおいては決して破綻するレベルにはならないと思う。そのくらい限界が高い(さすがニュル仕込みのマグネティックライドサスのおかげでもあるだろう)。だからこそ、あるレベルまでの範囲内で遊んでいるだけなら、エンジンの魅力がより一層際立ち、めちゃめちゃ楽しいわけである。

個人的には、過去7リッターV8を搭載したコルベットZ06やカマロZ28が最高との思いがあったが、この350を体感してしまうとそれらは「過去のもの」と一蹴せざるを得ない。明らかにコチラのV8の方がすべてにおいて上回っているからだ。

もちろん、あくまで感覚的な話であるから、もろもろの数字的な比較をすればまた別の優劣が付く可能性はあるのだが、少なくともフィーリングやサウンド的な気持ちよさで計るなら、350のV8はまるでスーパーカーのような雰囲気を与えてくれる=所有欲をめちゃめちゃ満たしてくれるのである。

 官能的エンジンをMTで操る行為だからこそ、MT運転がまったく苦にならない。またマスタング特有の運転のしやすさも効いている。クラッチの扱いも慣れれば容易い。

 

 

 

 

インテリアは非常にシンプルだが、各部にレーシーなアイテムが使用され、ドライバーの気分を高揚させる。走るクルマとしては、必要最低限な装備は揃っており、雰囲気も十分にある。

球型シフトノブとショートストロークの6速MT。クラッチの重さも適度なものであり、シフト操作の連携が上手くいくので、操作がこの上なく楽しい。

エンジンサウンドに浸り、タコメーターの針にのみ集中しながらのドライビンは格別。人車一体感とはこのことか。

 

 

 
 

往年のファンに応えるスペシャルモデル

 

一方で、同時に取材したBOSS302もかなり刺激的だった。両者を比較すれば、まずシートに着座した時点での視界の位置が異なる。BOSSの方が高く、いわゆる箱型ボディのマッスルカー的視界と言ってよく、350はスポーツカーのように全体的に低く、その時点で差は明確となる。

くわえてこの旧型ベースのBOSSは、アメ車とはいえ比較的小さいボディが特徴であったから見切りが良く、街中でも結構気楽に走らせられる。同時に人車一体感が非常に高いと感じるだけに、その面白さは格別である。

さらに、走らせたときのエンジンのフィーリングは、さすがフォードといわんばかりの濃厚なV8サウンドを響かせ、ドライバーに与えてくれる刺激度においてはダントツに素晴らしい(この部分においては、チャレンジャーやカマロでさえも敵わないと個人的には思っている)。

このBOSS302の5リッターV8エンジンは440hpで、マックスのレブリミットが7500rpmということだから、アメ車的にいえばこれでも十分な高回転型といえる。だから350を知らなければ十分に満足できるわけである。

両車を比較すれば、明白な違いはボディや足である。その制御が年々良くなっているからこそ、350のが新しい分優れているのだろうし、とはいえ、あえて旧型を楽しむといった感じで望むならBOSSでも何らん問題なく楽しいというわけである。

BUBUのBCDスタッフいわく、「もともと限定モデルであったこともあって、BOSSはそろそろ入手が困難な状況になってきています。今後は、価値が上がり価格が上昇する気配すらあります。なのでコンディション良好の車両は、今が狙い目ですね。この先はより高価なものになっていくか、それとも過走行の車両が増えていくか、その両車に分かれていくような感じですね」

BCDには今現在、このスクールバスイエローとグリーンの2台の実車を販売している。気になるなら、早めにチェックすべきである。

 

 

 

 

ハンドリングのキレの良さに貢献しているタワーバー。体感的にもかなり効いているパーツだと思う。

エンジンを組み上げた担当者のネームや年式を刻印したプレートがブロックに貼られている。なおBOSS302はシェルビーGT500よりも台数が少ない貴重なマシン。

 取材車両の2013年モデルのBOSSはマスタング自体の数が少ないだけにレア中のレアと言われているが二台も在庫している。

  
 

入手しやすい価格帯の旧車が目白押し

今回取材した2台のMTスペシャルモデルたちは、かたや2017年モデルの直輸入車で868万円、そしてもう一方が2013年モデルで528万円という。どちらも高価な代物だから、たとえば生涯最大の買い物として長く乗ることを前提に購入するというのもありだろうし、BCDの場合にはフィフティープランという、購入時に3年後の下取り価格の50%を保証するというプランがあり、考えようによっては「半額で3年間乗る」というような購入プランも検討できるのである。

もちろん、直輸入ならではの不安もあるかもしれないが、これまでの販売実績や取り扱い車両の数の多さを見れば、そんな不安も一気になくなるはずであるから、まずは一度ショールームにて実車を見てみるといい。

ちなみに、こうした実車以外にも、新車オーダーも可能というから、好きなボディカラーに好きなオプション装備で、これまた生涯最後の伴侶をチョイスすることも可能なのである。

冒頭にも書いたが、この二台のマスタングに限ってはあえて国産車ユーザーにもオススメしたい。それだけアクの強さが少ない、もしくはクセがないと言える車両だけに、それでいて国産車ユーザーでもわかる官能性の高さが特徴なだけに、MT好きを十分に満足させることができると思うのである。

 

オプションとなるレカロシートが装備されているモデル。ホールド性やフィーリングは最高。とはいえ乗降性は悪くない。

 別に飛ばすために高速に乗らなくてもいい。街中を走っているだけでも気分が高揚するホットなマシンである。


 

 

 
 
 
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